こうなることは決まっていた (ページ25)

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1人で退屈な時間を過ごしていると突然ユンギオッパが起き上がった

何かあるのかな、と見つめていると目が合った

YG「…喉乾いたんだよ」

そう言って一旦フロアを出ていくとミネラルウォーターのペットボトルを持って戻ってきた

また寝転ぼうとしたオッパを見ていたがある疑問を感じる

「あ、あの」

YG「…んだよ」

ここまで寝尽くしてもまだ寝たいのか、少し不機嫌そうになるオッパ

「さっきの私の動きを止めたのってオッパの能力なんですか」

YG「…は？」

オッパは何を言ってるのか分からない顔をしていた

「ソクジンさんでも同じことがあって、その…ヴァンパイアってみんな同じ能力を持ってるのかなって…」

「あぁ、それか…」

するとオッパはますます面倒くさそうに頭をかいた

YG「ヴァンパイアってのは生物の血を吸う以外に何らかの能力を持ってるもんだよ。…けど複数の能力を持つヴァンパイアもいたら、俺らみたいにジニヒョンのような親玉ヴァンパイアからひとつずつ受け継ぐ能力もある」

「ソクジンさんとオッパはまた違うんですか？」

オッパは少し考え込んでいた

YG「俺から下の奴らはジニヒョンに人間から変えられてヴァンパイアになってるんだよ」

淡々と話しているがその目は少し悲しそうな目をしていた

YG「あんまり詳しいことは知らないけどジニヒョンも元は人間なんだ。けど俺らみたいにヴァンパイアによって派生したとかじゃないらしくて幾つか能力を持った親玉ヴァンパイアとして生まれ変わったんだ。そこから俺らにその能力をひとつずつ受け継がせて生まれたのが俺たち子分ヴァンパイアなんだ｣

YG「だからジニヒョンによって生まれた俺らが持っている能力は必ずジニヒョンも持っている」

ソクジンさんの部屋に連れていかれる前に味わった心臓の抉られる様な傷みがよぎる

あれも誰かは持っているのだろうか

「…他にも能力あるんですよね？」

YG「ジニヒョンがヴァンパイアにした兄弟の数だけは確実にある。それは残りの奴らに聞けばいい。ただ知ってるのは6個まで。7個目は俺も他の奴らも知らない｣

受け継ぐ能力

7個目の能力をみんなが知る日には私はヴァンパイアに変えられるのだろうか

そう遠くない未来に絶望を感じた

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