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静まり返った空間にフォークとナイフの擦れる音がやけに響く
私は食欲がなくあまり手をつけていなかった
JN「そうだ、みんなの紹介もしないとね」
沈黙を破ったのは彼だった
真っ直ぐに私を見つめている
JN「じゃあ、僕からいこうかな。もう見慣れていると思うけど僕はソクジン、ここの長男だよ。ここにいる兄弟達を集めたもの全て僕。みんなのことなら何でも知ってるからね。」
“兄弟達を集めた”
みんな初めから一緒にいたわけではないんだ
JN「あとは座っている、というか年齢順なんだけどユンギ、ホソク、ナムジュン、で向かいにジミン、テヒョン、ジョングクだね。…一応言っとくけどみんなもヴァンパイアだから。」
名前を呼ばれ軽く会釈する人もいれば無反応な人もいる
ソクジンさんほどの威圧は無いがヴァンパイアに囲まれていると思うと元々ない食欲が余計に無くなってしまった
JN「みんなのことはオッパって呼んでくれたらいいから。」
結局、あれから料理は少ししか手をつけられずほとんど残してしまった
食べ終えたソクジンさんが椅子から立ち上がった
JN「ご馳走様、部屋に戻るね。」
誰も何も言わずに後ろを通り過ぎるのを待つ
ふと、私の席で足を止めた
JN「あれ?Aあんまり食べなかったね、口に合わなかった?」
顔を覗き込まれ無意識に反らしてしまった
何も答えないでいると
JN「聞いているんだけどなぁ」
呆れたような笑い声が聞こえた瞬間
ドクン
激しく心臓が打った気がした
本能的に危険だと感じ
「お、お腹が…空いてなくて」
何とか声に出すと少し楽になった
JN「そう?なら良いんだけど」
そう言って入口の方に歩いていき、出る直前で
ああ、そうだ
と足を止め
JN「ホソク、Aに屋敷の案内してあげて」
と言い捨てこの部屋から出ていった
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ハミ - これからどうなるか気になります(* ゚∀゚) (2020年6月9日 22時) (レス) id: c3e0b08156 (このIDを非表示/違反報告)
理緒(プロフ) - ジンのキャラが最高です! (2020年6月9日 22時) (レス) id: 276fb01d1f (このIDを非表示/違反報告)
Karasuhage(プロフ) - 更新お疲れ様です (2020年6月9日 22時) (レス) id: 63ff52919f (このIDを非表示/違反報告)
よりひ(プロフ) - Karasuhageさん» ありがとうございます(*´ω`*) (2020年6月5日 22時) (レス) id: 6baf8cdeb6 (このIDを非表示/違反報告)
Karasuhage(プロフ) - 次のお話楽しみにしています! (2020年5月27日 21時) (レス) id: 63ff52919f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:よりり | 作成日時:2020年4月15日 16時