肆話. ページ5
「そうか…炭治郎達が、洛弦の鬼に遭遇したのか…
どのような容姿をしていたのか、どんな攻撃…いわば血鬼術をしてきたのか、覚えている限りでいい。…教えてくれるかな?」
洛弦の鬼に遭遇した炭治郎・善逸・伊之助。
蝶屋敷へ帰って洛弦の鬼に遭遇したことを伝えればそこからはとんとん拍子。あっという間に産屋敷邸に連れてこられた。
そこには柱の面々が伺えた為、炭治郎はガチガチに緊張していた。
「は、はい!えっと…容姿、は、
初め見た時は俺と同い年くらいの背格好で中性的な顔で…でも、女の子の匂いがしました。
白髪に真っ赤な瞳で肌が白くて、赤黒い羽織を羽織っていて…
で…あ、確か、
額に『壱』と書いていました。
名を“
そう言った途端、空気が変わった。
明らかにこの場にいるほぼ全員が動揺している。ただ1人、産屋敷を除いて。
「何…!?洛弦の『壱』だと!?」
「ええええ!!大丈夫だったの炭治郎君…!?」
「こいつァまたド派手に遭遇しやがったなァ…」
「ふむ…『洛弦の壱』が…
では炭治郎。どのような血鬼術で伊之助を気絶させたのか、教えてくれるかな?」
鬼舞辻無惨を除けばほぼ最強と言えるであろう洛弦の鬼の壱。
一体どのような力を持つのか。
全員が唾を飲む。
「……そ、それが、
その鬼は…伊之助を、
本当に、目に見えない程の速さで…俺は一瞬何が起こったか分からなかったです」
どよめきが走る。
血鬼術を使わずに?人間の体を吹き飛ばした?
いや…鬼にとっては当たり前なんだろうが…
そこよりももっと注目すべき点。
あの伊之助を
腕を一振しただけであの鍛え抜かれた身体ひとつを吹き飛ばす威力。一体全体どのような力量でそんな技がなせるのか。
力の強い鬼は沢山居る。
十二鬼月にも怪力な鬼など当たり前な様に居るだろう。
だが、そんなのは見たことがない。聞いたことも無い。
「……そうか。
…間違いないね。きっとその子が『洛弦の壱』だ。
炭治郎、善逸、伊之助。良くやった。
柱の皆。少しずつでいい。
今炭治郎が報告してくれた洛弦の鬼についての情報をもとに、探りを入れてくれるかい。」
「「「「「御意。」」」」」
128人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:はぐき | 作成日時:2019年8月18日 23時