拾話とお知らせ. ページ11
「……あれが洛弦の壱」
水柱・冨岡義勇は呟いた。
先程の鬼。あまりに人に紛れ込むのが上手かったもので、少々見つけるのに手間取ってしまった(全力で走ってた奴が何を言う)。
あまりにも気配を消すのが上手くて、あまりにも人間に化けるのが上手くて。
呑気に日傘をさし、日のもとを歩いている姿を見て俺は2度見してしまった。
「…」
刀を握る自身の手を見つめる。
あいつは強いのだろう。皆が思っている以上に。
俺は強くないのだろう。皆が思っている以上に。
グッと刀を握る手に力を込める。
迷ってしまった。
人の形を繕っていながらも中身は極悪非道の鬼であると言うのに。
俺は鬼を切らなければいけないのに。
…情けない。
その上鬼に励まされてしまった。
「…お館様に報告か」
いつまでも感傷に浸っている場合ではない。
「………悲しい眼、か」
こんな姿をあいつには見られては、男らしくないと怒鳴られるだろうか。
俺より幾分も強くて頼りになる。
男らしくて力もある。
そんなあいつを、俺は……
…この業を背負って俺は生きていく。
なぁ、錆兎。
お前なら、俺を鼓舞したあの鬼を切れるか。
俺は、勝てるかどうか分からない。
強いんだ。身体的にも精神的にも。
………俺は、強くなったのだろうか
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なんとまあ帰ってきて占ツク開いてこれですよ。
いつの間にかhit数が増えてるんです!!!
ちょっと順位?みたいなのも上がってはぐき(作者)は驚きのあまり回転椅子から落ちました(実話)
そして!!評価して下さった方もありがとうございます!星が…善逸の色に…((
こんなことで喜ぶのかよとか思われる方もいるかもしれませんが、こんなにも私的な自己満の作品を見てくださっているのだと思うと大変驚いてますが、同時に物凄く嬉しいです。
事情によりコメント機能オフにさせて頂いてますが、頑張って更新していきますので是非!評価よろしくお願いします!
またいつか、イラストなども載せたいなあと思ってます(載せ方分かったらだけど(⍢))。
皆さんのイメージにそぐわない点もあるかもしれませんが、作者の妄想で通してるので好みじゃない方はすっ飛ばしてもらって構いません!
これからも、この作品をよろしくお願いします。
(因みに作者はコミック派です)
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作者名:はぐき | 作成日時:2019年8月18日 23時