◇お前にしかそれは見えない ページ45
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葦木場「……え?」
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福富「…洗濯物、お前が持っているだろう…?
Aの手伝いをしているのか…?」
あ「あっ…、寿一、それもちょっと…。」
葦木場「……はい。」
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葦木場「……オレ、マネージャーになろうかなって…。」
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あ「…葦木場くん!」
新開「……へーぇ、そうなんだ。」
福富「…なぜだ?」
葦木場「…ッ…、オレ、この身長だから重心が高くて
ふらついちゃって…、全然タイムが伸びないから…
部の誰にも追いつけなくて…ッ……、だ、だから…」
福富「…。」
あ「…ッ…。」
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福富「…葦木場。」
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葦木場「…ッ!…は、はい…!」
福富「…お前、ちょっとこっちに来い。」
葦木場「…?…はい。」
あ「…寿一?」
新開「…。」
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そう言って、葦木場くんは寿一の隣へと移動する。
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葦木場「…な、何ですか……?」
福富「そのまま、まっすぐ前を向け。」
葦木場「は、はい…。」
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福富「____葦木場。」
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福富「お前が今見ているものは
_____お前にしか見えないものだ。」
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葦木場「…ッ!!」
福富「それは十分誇りに思っていいものだ。」
葦木場「……。」
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福富「…なのに、お前はその誇りを自ら手放すのか?」
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葦木場「…ッ!!」
あ「…寿一…。」
新開「…まぁ、確かにこの部の中では飛びぬけて
大きいけど…、その分それを生かした走りも
出来るんじゃない?」
葦木場「…ッ!」
福富「ああ。」
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福富「_____お前にしか出来ない走りが。」
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葦木場「……。」
新開「まぁ、それでも尚、選手をやめてマネージャーに
なるなら別に問題はないよ?…ね?寿一。」
福富「ああ、だから今すぐじゃなくていい。」
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福富「…もっとよく考えろ。自分の可能性を。」
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りら。(プロフ) - 少し手直ししてます! (2022年4月28日 11時) (レス) id: d67b6f1530 (このIDを非表示/違反報告)
りら。(プロフ) - 悠人くん🐣さん» コメントありがとうございます!!頑張って更新します!これからも楽しみに待っていてください! (2022年3月20日 22時) (レス) id: d67b6f1530 (このIDを非表示/違反報告)
悠人くん🐣 - 続き待ってます‼ (2022年3月16日 14時) (レス) @page36 id: 80affee4b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りら。 | 作成日時:2022年2月2日 15時