◇ならば、俺も一緒に残ろう。 ページ26
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東堂「うむ、なるほどな…。
今年は確かに新入部員も多いと聞くしな。」
あ「そうそう、いつもは全員で同じコースを走るから
私1人でもタイムは計れるんだけど…。
この時期にやる3コースメニューはさすがに…。」
東堂「去年はどうしていたのだ?」
あ「去年は私が1年生だったって言うのもあって
先輩方がそれぞれのポイントでローテしながら
計ってくれてたの。でも、今年は私も2年だし…。」
東堂「…そんなの、関係ないだろう?
いくら2年になったとはいえ、お前1人で
やれることは限られているのだから。」
あ「…そ、そうだけど…。」
東堂「…何かあるのか?」
あ「…え?」
東堂「お前がそこまでこだわる理由だ。
何もなければすぐに先輩を頼ればいい。
なのに、そうしない。
それには理由があるからだろう?」
あ「…ッ!」
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な、なんで分かるんだろう…。
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東堂「なぜ分かるのか、そんな顔をしているな?」
あ「…ッ!何、尽八って超能力使えるんだっけ?」
東堂「ワッハッハ!いくら俺が超絶美形だからと言って
それはないな!」
あ「…誰もそこまで言ってないんですけど。」
東堂「超能力なんかを使わなくても
Aのことなどすぐに分かる。」
あ「…え?」
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東堂「どれだけ隣でお前を見てきたと思っている。」
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あ「…ッ!」
東堂「幼馴染ならば、当然のことだ。
顔を見ればAの考えていることなんて
俺には簡単に分かる。」
あ「…なんかムカつく。」
東堂「でも、それはAも同じであろう?」
あ「…え?」
東堂「…俺にAの考えていることが分かるなら
その逆もまた然りだ。」
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東堂「次に俺が何をしようとしているか、
______Aなら、分かるだろう?」
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あ「…ッ!…ま、まさか尽八…。」
東堂「ああ、そのまさかだ。」
あ「で、でもそれだと尽八が…!」
東堂「大丈夫だ、Aは仕事に集中しろ。」
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そして、尽八は1人で先輩の所へ行ったのだった。
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りら。(プロフ) - 少し手直ししてます! (2022年4月28日 11時) (レス) id: d67b6f1530 (このIDを非表示/違反報告)
りら。(プロフ) - 悠人くん🐣さん» コメントありがとうございます!!頑張って更新します!これからも楽しみに待っていてください! (2022年3月20日 22時) (レス) id: d67b6f1530 (このIDを非表示/違反報告)
悠人くん🐣 - 続き待ってます‼ (2022年3月16日 14時) (レス) @page36 id: 80affee4b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りら。 | 作成日時:2022年2月2日 15時