【文化祭編】キャットハント １０ ページ17
結局私は腰が抜けてしまって巻島先輩にだっこされたまま１０分を過ごしてしまったけど、この時間に見つかったのは３人だけ。
お決まりの台詞を巻島先輩の至近距離で言うのは、とてつもない精神修行になったと思う。
先輩にお礼を言って何とか午前中のキャットハントをこなしていく。
あと２回ほど移動したら午前のキャットハントはおしまいというところまできて、少しでも人のいないところをという考えに至るくらいには私は疲れていた。
精神的に疲れてしまっていたからか、判断能力が低下していたらしい私は、金城先輩の忠告をすっかり忘れていたんだ。
移動教室のある校舎に向かう渡り廊下は人が通らなくて丁度良かった。
以前今泉くんに連れられてきてお話した時に、手嶋先輩と青八木先輩が見守っていてくれた場所だ。
何だか懐かしいなぁと、ぼんやり佇んでいた時、３人の男の人に声をかけられた。
「あっれぇ？男子校の文化祭なんてつまんねぇと思ってたけど、なんか可愛いのいるんだけど」
「あ、ほんとだ。つか、男子校ってことは男かよー。すっげぇチビ。めちゃ化けてんじゃん」
「どこをどう見ても女の子！あー。けど、胸が残念。何か詰めとけよー」
････何だか、散々にディスられた。
私のこと、背のちっちゃい男の子だと思われてるっていうことは･･･、この学校の人じゃないよね･･･。
それに、何だかいろいろ悪そうな人たちだ。
一歩後退すると、２歩距離を詰められて、いつの間にか渡り廊下の柱に背中が当たってしまった。
じわりと涙が浮かんで泣き出しそうになったけど、そんな私を見て、真ん中の人がゴクリと喉を動かす。
い、嫌だ･･･何だかよくない雰囲気だ。
顔を見合わせた３人は、ニヤニヤと口元を緩めているけど、一体どういう意思疎通をしたのか･･･。
出来れば何事も無かったように立ち去ってほしい･･･。
切実に心の中で懇願していると肩に手を置かれた。
「ひゃ･･･っ」
「っ。たっかい声してんな。お前本当についてんのかよ？」
つ･･･ついてるって･･･何を･･･？
震えて動けなくなっている私の肩部分の衣装を指で持ち上げられて、瞬間的に脱がされるという恐怖感がせり上がる。
「や･･･っ！」
「てめーら！それは俺んだ。触んじゃねぇ！」
「「「っっ！？」」」
突然聞き慣れた声が聞こえて、ハッと顔を声のする方へ向けた。
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瑠璃色の夢(プロフ) - ダリアさん» 温かいコメントありがとうございます＾＾いつもお気遣いいただいて本当に嬉しいです♪思いつきでお話をばら撒いておりますが楽しんでいただけて幸せです。今後も頑張りますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2019年12月24日 22時) (
レス) id: d25e595259 (このIDを非表示/違反報告)
ダリア - 後、あまり無理は為さらないで下さいね？更新お待ちしてます^_^ (2019年12月24日 20時) (レス) id: 7c4b8b3529 (このIDを非表示/違反報告)
ダリア - 遂に番外編まで来ましたね！嬉しいです！今回も楽しかったです。皆素敵でずっとにやけながら、...ヤバい。...スキ。という状態になってました。体調に気を付けて頑張って下さい♪ (2019年12月24日 20時) (レス) id: 7c4b8b3529 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - すももさん» お祝いのお言葉ありがとうございます＾＾そして温かい気遣いのお言葉、とても励みになります♪本編も完結できるように頑張りますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2019年12月10日 8時) (レス) id: d25e595259 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - ふたばさん» お祝いのお言葉ありがとうございます＾＾今月は番外偏は難しいですね。ごめんなさい（土下座）年末年始はドタバタなので更新頻度がかなりゆっくりになります＞＜ご容赦ください。今後も頑張りますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2019年12月10日 8時) (レス) id: d25e595259 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃色の夢 | 作成日時：2019年9月27日 18時
