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「君、もしかして新入生…なのかな？」
「…っ！？」
突然上から聞こえた声に顔を上げると優しい口元と緩く波打つ黒い髪が見える。
更に上に視線を上げていくと優しく微笑む男の人が立っていた。
その人は目が合うと泣いていると気づいたのか慌てたように眉尻を下げてその更に後ろに立っていた亜麻色の髪の男子生徒に落ち着いてと肩を叩かれてそうだったとまた微笑んだ。
「今年の新入生は１人女子生徒がいると噂になっていたんだよ。君のことかな？」
「ぇ…あの、えと、そう、です…」
尻すぼみになっていく言葉にどうしたらいいんだろうと俯くと、その人の優しい声音が上から降ってきた。
「ああ。やっぱり。入りにくそうにしてたからつい声をかけてしまったけど余計に緊張させてしまったかな？すまないね」
「ぁ…。いえ、あの･･･。ありがと…ございます…」
新入生なんてみんな大なり小なり緊張するものだから大丈夫だとふわりと笑って頑張れよと言いながら去っていく背中に、新入生に女の子が来ると他の新入生が知っているはずがないから、もしかして先輩だったのかもしれないと思い至る。
「ど、どうしよう…。失礼な、態度…とっちゃった…」
「大丈夫っショ」
「みゃぁっ！！」
びびびびび…びっくりしたぁ！
振り向いたら自転車左手に押して右手で肩に鞄を担いでいる玉虫色のロングヘアの男の人が立っていた。
この人も１年生とは思えない容姿…先輩…？
「くっは！驚き過ぎっショ」
「ごごごごめんなさい…っ。あ…あの、さっきの、だいじょ…ぶって…」
「ああ、あいつはそんな事で怒らないって事っショ」
「そう、でしょうか…？あの、私、親切にしていただいたのに…」
「ふーん。まあ、気にしてないだろうがあんたが気になるってんなら下校時間にでも自転車競技部にでも顔出せば会えるっショ。な？」
ポンっと大きな手で頭を撫でた先輩らしき人はそのまま校門を抜けて歩いていってしまった。
「自転車、競技部…」
ポツリと呟いた言葉は小さくて、誰の耳にも届くことなく空に吸い込まれて消えた。
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瑠璃色の夢(プロフ) - 鈴さん» 初めまして。嬉しい感想をありがとうございます♪とても励みになります。今後ともよろしくお願いいたします＾＾ (3月23日 11時) (
レス) id: 0cfa9a279b (このIDを非表示/違反報告)
鈴 - 初めまして！！とっても面白いです！急ですけどクリスちゃん可愛いすぎません？？？めっちゃすこです。守ってあげたい…！ (2022年4月23日 3時) (レス) @page30 id: 54ebb28740 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - 心愛さん» 嬉しい感想ありがとうございます＾＾そう言っていただけてとても励みになります♪頑張って更新続けますので今後もよろしくお願いいたします(*^^*) (2021年3月6日 17時) (レス) id: ef139e1273 (このIDを非表示/違反報告)
心愛(プロフ) - はじめまして、つたない感想なのですが作者さん書き方すごく好きで読みやすく物語に入っていきやすいと感じました。まだ読み途中なのですがこれからの展開が楽しみでしょうがないです！ (2021年3月6日 14時) (レス) id: 05442c3c37 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - ななかさん» コメントありがとうございます＾＾この作品はツクールでしか更新しておりません。たくさんの評価を頂けて私も驚いておりますが、何かご質問がございましたらメッセージ頂ければお答えできる限りしたいと思いますので是非メッセージくださいね＾＾ (2021年2月15日 15時) (レス) id: ef139e1273 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃色の夢 | 作成日時：2018年10月28日 18時
