誠志郎が治るまで。

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次の日は検査のため、病室には俺ら二人だけ。

報道を見て、わざわざ日本ハムの選手がやって来てくれた。

栗山「大人数で来て、すみません。」

能見「こちらこそ、わざわざすみません。」

中田「いないんすか？」

能見「検査に行ってる、そろそろ限界来て帰ってくるよ。」

俺の予感が的中した、大泣きして一人で帰ってきた誠志郎。

『びぇぇぇん、ないないなの。』

お父さんの所に行き、手を差しのべる。

お父さんは笑顔で、抱き上げた。

新井「泣き止も、もう終わりで良いから。」

能見「お父さん！」

新井「ええやん、頑張ったんだし。」

『ガオガオ。』

新井「ガオガオしようか。」

遊び出したし。

西川「西川はるきです、よろしくお願いします、俺も一緒に遊んでええ？」

『はりゅくん、あちょぼ。』

中島「中島卓也です、よろしくお願いします、俺も一緒に遊んでいい？」

『卓しゃん、あちょぼ。』

仲良く、遊び出した。

宮西「大変やな、色々。」

能見「分かります、お父さんが甘すぎて。」

中田「何となく、そんな気がしたわ。」

能見「俺の言うこと聞かへんし、お父さんお父さんで困るんです。」

中田「俺も、言われる。」

宮西「俺もや。」

能見「俺もその立場だったんですが、お母さんの立場になってからは、母親の気持ちが強いですかね。」

宮西「難しいね。」

能見「はい。」
　
そのあと色々話してると、お父さんが呼ぶから行ったら。

川の字で、寝ている。

宮西「こいつらも、まだまだ子供だな。」

栗山「お前ら、お茶してこい。」

栗山監督の言葉に甘えて、皆で病院のカフェに向かった。

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