あのビーグル達がアイドル！？ (ページ13)

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CY side

ライブが終わり

メンバー達が楽屋に戻ったり
それぞれの事をしてる中

俺は、もう一度、あのステージへと戻ってた。

今日、Aに会えたのは
夢だったのか、もう会えないのか。

そんな事をボーッと考えながら

ステージの周りを見渡している時

一つの扉が開いて、誰かが近づいて来る

ステージの裏に戻ろうとした時

光で顔が見えた。

そこにはAが居て

Aも、こちらをじっと見てて目が合う

俺は勝手に体が動くように

ステージの下に降りて

気付けばAを抱きしめていた

ステージの上から見ていたのとは違って

今はAが目の前に居て

「ずっと会いたかったよA。」

ふと、そう呟いていた

Aの方を見ると、また泣かしてしまってた

「泣かせたいんじゃないのに。」

俺はボソッと呟いてしまった。

だけど、この静かな会場に
こんなけ近くに居たAは聞き逃す筈も無く

『嬉しくて泣いてるの。』

なんて言って、俯いた

「そっか。A。

本当に会いたかった。ずっと。

相変わらず可愛いし綺麗になったな。」

Aを目の前に、

こんな事を言うのは初めてで

言った後、自分でも恥ずかしくなって

さっきより強い力で

もう一度、Aを抱きしめた

すると、Aは泣きやんだ代わりに

『何、言ってんのよ。馬鹿じゃないの。』

なんて、昔の天使なAからは

想像できない、言葉が返って来て

「お前、冷たくなったな！」

思った言葉を、そのまま口にすると

『あんた達に散々いじめられてたせいね。笑』

って、笑うAの顔が何処か懐かしくて

だけど凄く綺麗で

「やっぱりAは笑った顔が一番だよ。」

って、言ったと同時に

Aの顔が、どんどん赤くなって行く

隠すためにか、俯くAの顔を

覗き込もうとすると

『あんたの、その、らしくない言葉とか
信じるわけないでしょ。バカヨリ。』

なんて、可愛げのない言葉で返して来た

「あの頃とは違うんだよ！笑」

Aは、冗談だと思ってるんだろうな。