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マナに寄り添って会場を後にする
ふと、中に鞄を忘れた事に気付き
『 中に鞄、忘れちゃったから取りに行ってくる!』
と、マナに声を掛けるも未だに
泣き続けるマナは
「 わがっだぁぁ。」
て、その場にしゃがみ込み
付いて来てくれる気も無いみたいだから
あの広い会場に1人で向かう
スタッフさんに声を掛け
中に入れてもらうと
誰も居るはずの無いステージの上に
ボーッと人が立ってるのが見え
席がステージの近くだから、鞄を取りに
行くまでの間に、その人と目が合う
そこには何故かヨリが立ってて
ゆっくりステージから降り
こちらに近づく。
目の前に来た彼は
私を抱きしめた
私は、何が起こってるのか理解できずに
ボーッと突っ立ったままだった
するとボソッと
CY「 ずっと会いたかったよA。」
その言葉が凄く暖かくて
私はまた涙が溢れた
CY「 泣かせたいんじゃ無いのに 」
韓国語で、そう言った彼は
こちらを見つめて困った顔をしてた
『 嬉しくて泣いてるの。』
CY「 そっか。A。
本当に会いたかった。ずっと。
相変わらず可愛いし綺麗になったな。」
そう言いヨリは抱きしめる力を強めた
そんな彼の言葉に驚いて涙も引っ込んだ
昔のヨリからは絶対に
想像できない言葉だったから
『 何、言ってんのよ。馬鹿じゃないの。 』
CY「 お前、冷たくなったな!」
『 あんた達に散々いじめられてたせいね。笑 』
そう言って笑った私を
見つめて目を離さないヨリが
CY「 やっぱAは笑った顔が一番だよ。」
なんて言うから
私は、顔が赤くなって行くのを感じる
それを隠すために
『 あんたの、その、らしくない言葉とか
信じるわけないでしょ。バカヨリ。』
CY「 あの頃とは違うんだよ!笑 」
冗談でも、言ってくれた言葉が
嬉しくて思い出しては、また顔が熱くなる
そんな私を見て
CY「 A、どんなけ男に免疫ないんだよ。笑 」
あんたの事が忘れられなかったから。
なんて言える筈もなく
『 あんたには関係ないでしょう!』
なんて、また誤魔化して
私は強がるんだ
引っ越しを伝えた時
部屋に閉じこもって泣いてた
ヨリに伝えた言葉
あの頃の気持ちは冷める事なく
私は今でも、ヨリが好き
あなたは私が伝えた言葉
忘れちゃったかな
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☆あん☆(プロフ) - おもしろいです!更新楽しみに待ってます。 (2018年1月5日 4時) (レス) id: a7ab99c4ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:牛乳 | 作成日時:2017年11月15日 22時