【twst】天才アイドル様は転生しました。

４９話　ボクの決意 ページ50

「な、何よ、どこの子供なの、…あなた」

『リドルくんはリドルくんです。リドルくんがこうしたいあぁしたいと決めるのは当然のことです。

赤の他人に口出しられるのなんてごめんでしょうがお母様がすべてを決めるなんてそれは身勝手です』

「な、何なのよあなた！！なんにも知らないで！！リドルの何を知ってるのよ！

あなたの親はたいそうご自由に育ててらっしゃるのね！だからこんな子に育つんだわ！！」

あれ、どこか聞いたことある…、

どこかで……

あ、頭がっ！！

『たしかに何も知りません。ですが彼が苦しいのは痛いほど伝わってきました』

「っっ！！あなたまさかそれケーキ！？もしかしてリドルに食べさせていないでしょうね！？まったく！！だから外には出したくなかったのよ！！こんなものかってにっ！！」

そう言ってお母様はケーキを箱ごと地面に叩きつけた

彼女の靴にベッタリとつく


頭がさっきっから痛い

お母様が誰かと重なる








「大きくなった……ボク…？」

「リドル！！あなたからはっきり言いなさい！！友達なんかじゃないって！」

ボクは……ボクは……、…

「お外でたくさん遊びたい、誕生日だけでいいから真っ赤ないちごタルトが食べたい、ねぇ教えて「ママ」」








「どうすればこの苦しさは消えるの？」

一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一
あれここは…………

そうだ、ボク…オーバーブロットして……

みんなをっ…、！

ここはどこなんだ…みんなと早くあって謝らなくちゃ………

なにもない…白い空間………

あぁ、とてつもなく怖い…誰か…誰か……、





「助けて」









『リドル先輩』

一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一
Aside

きっとここは無意識な精神世界……

ここまで来たなら……

「君はっ！なんでこんなところに……」

『助けに来たよ！』

「え……で、でも今更戻ったってボクは…、」




『……大丈夫。リドル先輩の居場所はちゃーんとあそこにあるよ』




「みんなをたくさん傷つけた……」



『大丈夫』



「たくさん迷惑かけた、…」



『大丈夫』






『みんな、リドル先輩の帰りを待っているよ』


私はリドル先輩の手を引っ張り「出口」へとむかう

「本当にここが出口かい……？」

リドル先輩は少し怖がっているように不安そうに出口を見ている

私は彼の手を強く握り






『大丈夫、私を信じて！』

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