４８話 無垢な子供 ページ49
「君がここにいる理由なんてどこにも」
『ごめんなさい』
「え…、」
後ろを向くとケーキを持ちながら走ったあとなのか少し息があがった彼女がいた
『ごめん、リドルくん、リドルくんの気持ちなんにも理解しないで、無神経なこと言った』
ボクは彼女の顔がよく見れなかった
突き飛ばしてきてあんなことまでいったのに
でも彼女はまっすぐこちらを見ていた
『リドルくん、一緒にリドルくんのおうちに行こう、今日のことを私からも話す、私から連れ出しちゃったから』
「ボク、ホントは今日すごく楽しかった。」
『……』
「久しぶりに外に出たんだ。君みたいなことも会えた、ボクはホントは嬉しくてたまらないんだ。
でもお母様はこんなボクを許してくれない、愛してくれない！」
『！！』
「ずっと信じてたんだ。お母様は僕を愛してくれてたって、でも外に出れば出るほどお母様が向ける僕への「愛」に違和感を感じていったんだ
怖い、辛い、ねぇ、
僕はどうすればいいの………？」
気づけば泣いていた
無意識にたくさん流れる涙が止まらなくて、でも耐えられなくて
彼女は僕にゆっくり近づき抱きしめてくれた
『君は偉いよ。』
「へ…、？」
『お母さんの期待に答えてちゃんと成果を出して、君はすごい』
「僕君にひどいこと言ったんだよ」
『私も言っちゃったから』
「突き飛ばしたんだよ」
『あんなの全然痛くないから』
「変なやつ……グスッ……」
彼女の鼓動がなぜかとても安心して
離れたくなくて……
『泣かないでリドルくん！私君の笑った顔大好きだから』
彼女の笑顔を見ようと顔を上げた瞬間
「リドル何をしているの………、」
「お母様……！！」
「いったいいくら探したと思ってるの！！勝手に外に出て！！ようやく時間をゆるくしようとした瞬間こんなことして！！お母様の信用を裏切るようなことをしたのよっ！！」
「ご、ごめんなさい、お母様！！」
「リドルその子は何……？」
「彼女は……」
『友達です』
「まぁ！外だ勝手に友達を作るなんて……なんてことを……」
「ごめんなさっ…」
「謝る他になにか言えないの！？」
どうしよう、何も考えられない。嫌われたくない！どうしよう！どうしよう！
その瞬間彼女は僕の前に立ってこう言った
『無垢な子供に無垢なままでいてほしいと願うことは一体どれほどの罪なのでしょうね』
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ひい(プロフ) - 初コメ失礼します！めっちゃ面白くて、すぐ読んじゃいました！５章のポムフィオーレ編で、どうなるのかすごく楽しみです！これからも無理せず頑張ってください！ (8月22日 20時) (
レス) @page50 id: 1597c5195c (このIDを非表示/違反報告)
胡蝶 恵＠副×2垢(プロフ) - 6話めっちゃ力が入ってて好きすぎます。 (6月30日 23時) (レス) @page7 id: 70a431d9b6 (このIDを非表示/違反報告)
ワンコ(プロフ) - らむねさん» コメントありがとうございます！更新は止まってしまうこともありますがこれからも元気に続けていけたらなと思っています。 (6月28日 0時) (レス) id: b15d9f265c (このIDを非表示/違反報告)
ワンコ(プロフ) - 虹色humanさん» コメントありがとうございます！色々推しの子要素を練り込ましていきたいのでこれからもそういう要素はたくさん入れていきたいと思います！ (6月28日 0時) (レス) id: b15d9f265c (このIDを非表示/違反報告)
らむね - すっごく面白いです！推しの子とツイステの小説、あまりないので嬉しいです。無理しないで、自分のペースで頑張ってください！ (6月21日 6時) (レス) @page37 id: 32bf9f2eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ワンコ | 作成日時：2023年5月18日 22時
