２９話 ページ30
どうしよう……さっきのは流石にもう一回通じるかなぁ……
すると隣のデュースが、ボソッと何かをはっした
「………ってんじゃねぇ、 」
「は？」
「笑ってんじゃねぇっつってんだよ！！あァ！？？」
「「「『？！』」」」
グリムと悪い先輩たち一緒で驚く
だってあんなに優等生にこだわっていたデュースが急に切れ散らかしたのだ
いや、魔法石を取りに行ったときちらっと本性見えたけど……まさかこれほどとは……
「この卵はなぁ、ヒヨコになれない代わりにうまいタルトになる予定だったんだぞ！！わかってんのか、えぇ！？」
ん？ヒヨコ？デュースもしかして………この卵がヒヨコになると思っているのでは！？
これは…伝えたほうがいいのだろうか……、
「しかもAにも懲りずにちょっかい出しやがって……Aと卵に謝れねぇならオメェらを６発ぶっ飛ばす！」
「え、ハァ？」
「歯ァ食いしばれやゴルァ！！」
ドゴッ！！ガゴっ！！
ガンッ！！バゴッ！！
音がドンドンリアルに……
「こ、こいつ、なんてマッドな野郎だ！６発どころじゃねーじゃねーか！嘘つきっ！」
「ヤベェ！逃げろ！鶏さんAさん、ごめんなさーい！！」
不良さんたちはつまずきながら走って帰っていった
き、気まずい…と、とりあえずフォローだよね、
『……えっと、大変だったね？』
「ハァ……ハァ………あっ！やっちまったっ！！次こそ優等生になろうと思ったのにっ……すまないA怖いところを見せた……」
デュースはどこか悲しそうにそして悔しそうな顔をしていた
だから私はできるだけ優しく穏やかに……うん、私ならできる
『……………デュースが嫌じゃなければデュースの過去教えてほしいな』
「…………俺はミドルスクールの頃、とにかく荒れてて…しょっちゅう学校休んで喧嘩してた、悪い先輩ともツルんでたし、髪の毛もメチャクチャ脱色してた。」
「いまどき見ないくらいのテンプレな悪なんだゾ、」
「でも、ある夜……俺に隠れて泣きながら婆ちゃんに電話してる母さんを見ちまったんだ、自分の育て方が悪かったんじゃないか、片親なのが良くなかったんじゃないのかって…………母さんは悪くねぇ、悪いのは全部俺だ！だから、ナイトレイブンカレッジから迎えが来たときすげー喜んでくれた母さんを今度こそなかさないってきめた、」
「人並みに、普通に、優等生になるって…」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 284人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひい(プロフ) - 初コメ失礼します！めっちゃ面白くて、すぐ読んじゃいました！５章のポムフィオーレ編で、どうなるのかすごく楽しみです！これからも無理せず頑張ってください！ (8月22日 20時) (
レス) @page50 id: 1597c5195c (このIDを非表示/違反報告)
胡蝶 恵＠副×2垢(プロフ) - 6話めっちゃ力が入ってて好きすぎます。 (6月30日 23時) (レス) @page7 id: 70a431d9b6 (このIDを非表示/違反報告)
ワンコ(プロフ) - らむねさん» コメントありがとうございます！更新は止まってしまうこともありますがこれからも元気に続けていけたらなと思っています。 (6月28日 0時) (レス) id: b15d9f265c (このIDを非表示/違反報告)
ワンコ(プロフ) - 虹色humanさん» コメントありがとうございます！色々推しの子要素を練り込ましていきたいのでこれからもそういう要素はたくさん入れていきたいと思います！ (6月28日 0時) (レス) id: b15d9f265c (このIDを非表示/違反報告)
らむね - すっごく面白いです！推しの子とツイステの小説、あまりないので嬉しいです。無理しないで、自分のペースで頑張ってください！ (6月21日 6時) (レス) @page37 id: 32bf9f2eb8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ワンコ | 作成日時：2023年5月18日 22時
