【短編集】キミと彼の恋模様【YouTuber】

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『あれ、りょう君？』



クラスの違う私たちは、下校時間になったらいつも一緒に帰る。

…はずなのに、

今日は私の教室に迎えにもこないし、りょう君の教室にも彼の姿は見当たらない。



『…どうしたのかな…』



とりあえず、校内を探してみよう。


そう思い、なんとなく歩き出す。



ふと、目に入ったのは窓の外。

────中庭。



『…あ、りょう君』



そこにいたのはりょう君と、

…あれは、私と同じクラスの男の子。



…なんだか、重苦しい空気が流れてる。



気づかれないように、そっと窓際に寄って座り込み、話が聞こえないかと耳をすませる。





「…ねぇ、君さ、…今日Aと何回会話した？」



(────え？)



男「ハァ？…そんな事言われても覚えてねぇよ」



「覚えてないほどしたってこと？」



男「なん、だよ…お前、気持ち悪い…」



「…俺が、Aの彼氏なんだから当然だよね？



…本当なら、同じクラスにいて、

Aが他の男と話さないようにずっとずっと俺がそばにいてあげたいくらいなのに。

…Aが大好きだから、いや、愛してるから…」



男「…っ、お前、狂ってるぞ…！？」



「狂ってる？…何言ってるんだよ、俺は、彼女を心底愛しているだけだよ？

…これでわかった？

…Aに、触れるな。次なにかすれば…」



男「わ、わかったよ…っ」



パタパタと、男の子が走り去る音が聞こえた。

…そんな中、私はまだこの状況を掴めなくて。



(…りょう、君…？あれ、本当に…？)



" ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ "



…頭上の窓が、開いた音。



「待たせてごめんね？A、…帰ろう？」



────りょう君の、愛は、

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こちらはほたるさんリクエスト、
『東海オンエア/りょう/愛のある束縛』でした!!

テーマが難しかったので想像と違うかもしれません…(；´Д｀)ごめんなさい…!!

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