【ONE PIECE】最強女子高生の最弱物語 (ページ39)

今日:5 hit、昨日:9 hit、合計:7,822 hit

▼ ページ39

叫ぶ少女の目には涙が溜まっていた

『もう、やめよう？今何の目的で戦ってるの…？』

彼女の心の底からの叫びだった

『今手当すれば助かる海軍を、海賊をっ…………仲間を見捨ててまで戦わなきゃいけないの？まだ犠牲を増やさなきゃいけないの？そんなの私は嫌だ！ただのばかじゃん！！』

すると少女は俯いて誰にも聞こえないくらい小さな声で言った

『そうだよ、コビーの言う通り……こんなのおかしいよ…もう、戦う必要なんかないんだよ』

また少女は顔を上げると声を大きくし叫んだ

『そんなに意味の無い犠牲が好きなわけ？それで誰かが救われるわけ？これ以上の戦いは不幸を生むだけだよ』

そう笑った少女は電池が切れたように倒れ壁から真っ逆さまに落ちていく。少女は死を覚悟し目を閉じた

ｸｻﾞﾝ｢もー危ないじゃないの｣
『ク、ザン…さん……？』

少女は落ちる前に青雉のクザンに助けられて事なきを得た

ｸｻﾞﾝ｢うん、だから今は安心して眠っていいよ｣
ｻｶｽﾞｷ｢大丈夫か？｣
ﾎﾞﾙｻ｢もうルーイを傷つけるやつはいないからねェ｣
『あり…が、と………う………』

そう言って少女は泣き出した

ｸｻﾞﾝ｢さて………死にたいやつはかかってこい｣
ｻｶｽﾞｷ｢一般海兵は下がっとれ…あっしら直々に相手になってやる…もちろんやる気がまだあればの話だがな｣
ﾎﾞﾙｻ｢えぇ？しかたないなあ………相手してあげる…やる気がないなら帰るのをおすすめするよぉ｣

少女はガープに預けられ大将3人が並んで立つと海賊たちはそそくさと逃げ出した。そしてそれを追いかける海軍はもう誰もいなかった

｢ルーイのお陰で戦争が終わったよ｣

誰かが小さな声でそう呟いた

少女は満足したように笑顔になるとそのまま気を失った