【ONE PIECE】最強女子高生の最弱物語 (ページ38)

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基地内まで走っていき部屋の中で仮面を外し服を着替える。私は別に死にたいわけじゃないんだ。でもシャンクスのように人望があるわけじゃない私は命をかけなきゃ止められない…この戦争を

『だから安心して、にいに…みんな』

未だに銃声や叫び声が鳴り響いてる広場を見る

『私がこの戦争を止めてやる』

階段をかけ登り上へ上へ目指す。窓から顔を出しそこから思い切って外へ飛び出し屋根の上に乗る。気配を消して…早く、早く……

『っ…ハァハァ……』

処刑台の後ろにそびえ立つ壁の上に立つ。高いなあ…全員が見えるよここからなら…

『戦争なんてもうやめよう』

私のこんな小さな声が届くわけない。だから自分の声の大きさを10倍にして思い切り叫んだ

『もう、やめよ！！』

第三者視点

みんな動きが止まり少女を見る

『ねぇこれはエースと白ひげを殺す戦いじゃないの？なんで！もう2人いないのにいつまで傷つけあうの？この戦争意味はもうないよ…だからやめよう！』

全員武器をぎゅっと握りしめる。動揺が周りに伝わっていく、広がっていく

『もう私は大切な仲間が傷つく所も意味もなく人が死ぬのも見たくない、耐えられない……目の前の奴を殺したら戦争が終わるの？ねぇ！！』

誰も何も言えず手を止めていた。そんな静かな広場に一発の銃声が鳴り響く

『あ……』

少女が撃たれたのだろう。肩を押えながらそれでも前を向いた

『…ほら、やっぱり痛いじゃん！これ以上して何になるの！』

また響く銃声。少女は避ける動作もせず無く体に傷をつくる

『誰も救われない戦争なんてもうやめよ！！』

少女がそう叫んだ瞬間少女は肩、腕、足…一度に血塗れになっていく

ｽｳ,ﾕﾕ｢A！！！｣

少女は声が聞こえた遠くの方を見つめる

『ありがと、大好き』

小さい声で言うと少女は笑った

『今戦ってる目の前の人にも家族がいて帰りを待ってる人たちがいて…死んで欲しくないって願ってる人たちがいるんだよ！』
ｽｳ｢あのバカっ｣
ﾕﾕ｢どうしよう、あのままじゃ…｣

そして少女はふらつき落ちてしまいそうなくらい壁のギリギリまで移動してしまうがそれでも凛とした態度で叫び続ける

『大切な人を失う気持ち分からないの？もっと自分の命を、生きてるものを大切にしてよ！！海賊たちはもう戦う必要は無いでしょ！目的の人達は逃げ出したんだから！！海軍だって………もう、どれだけ海賊を倒そうと負けたんだよ！！エースたちはもう逃げたの！負けたの！』