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「黄猿！死ねぇ！」
不意打ちだった。後ろからボルサリーノさんに向かって剣を振り下ろす男。きっとボルサリーノさんなら大丈夫。そう思いながらも体は動いていた。咄嗟に武装色を纏い剣を受け止めた。能力を咄嗟のあまり使えなかったため手から薄ら血が垂れる。あ、この男死んだ
ﾎﾞﾙｻ「ルーイ！気にしなくて大丈夫なのに…自分の身は守れるよぉ………んで、ルーイに怪我をおわせたんだ。覚悟は出来てるよなぁ？」
「ひ、ひぃぃぃぃ！」
『ボルサリーノさん待って！』
ﾎﾞﾙｻ「……なんでぇ？」
『おじさん。手を挙げて』
「なんで、だ…………はい」
ボルサリーノさんからの無言の圧力で私の言うことを聞いてくれた
『手を挙げたまま立って』
ﾎﾞﾙｻ「ルーイ？なにをするつもりだい？」
『誰も傷ついて欲しくないから……海賊さんでも殺しちゃったらやり直せないでしょ…？』
ﾎﾞﾙｻ「海賊の時点でやり直す必要はないけどねぇ…」
『ちゃんと反省すればまだやり直せるかもしれないでしょ？まぁ、海賊でも海軍でもない人を殺してたら死ぬべきだけど』
ﾎﾞﾙｻ「海賊と海軍はいいの？」
『だって海賊と海軍は死ぬ覚悟ができてる人でしょ？でもそれ以外の人は基本さ、ずっと普通の日常が送れるって思ってるんだから…それを壊すなんて…そんな酷いことは許せないよ』
ﾎﾞﾙｻ「………ルーイは優しいんだか優しくないんだか…」
『えへへ、どっちだろ？私もわかんないや』
ﾎﾞﾙｻ「それで、君は誰か殺したのかい？」
「海軍ならたくさん殺した！！あぁ、助けてくれって叫んでたやつもいたなぁ……でも剣を喉に振り下ろす瞬間絶望顔は忘れられなくて……」
ﾎﾞﾙｻ「…こんなこと言うやつ本当は一般人も殺してるんじゃないのぉ？」
「んなことねぇ！俺は海賊だった父を殺した海軍を殺そうとしてるだけだ！！」
『…あ、思い出した！この人と同じ名前の手配書がある。1年前に戦いで殺されてるらしいけど………その人が暴れ始めたのはちょうど9ヶ月前だって！』
ﾎﾞﾙｻ「へぇ、よく知ってるねぇ」
『ふふん、私暇な時間はいつも勉強として手配書読んだり色々してるんだ！』
ﾎﾞﾙｻ「偉いねぇ」
「俺のことは嘘じゃなかっただろ！だから！」
『うん！ただ……』
ボルサリーノさんに聞こえないように男の耳に口を近づける
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作者名：ユート | 作成日時：2020年1月23日 16時
