鬼舞辻無惨に豆を投げつけてくる勇者【鬼滅の刃】 (ページ7)

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『無理はなさらないで下さいね。佐々木はこうやって話していただける無惨様がいなくなったら悲しいので』

「本当に変な人間だなお前は」

『唐突に罵声が飛んできたんですが!?あと、佐々木的には抽象的にではなく、もう少し具体的に罵って頂きたいです佐々木です。Mですし』

「何故私がお前の趣向に付き合わなければならない?」

『分かってました、佐々木分かってました…けど、こうして無惨様と喋れただけで結構嬉しい佐々木です。……無惨様』

「何だ?」

無惨が佐々木の方を向くと、佐々木は少しだけ困ったように笑んだ。
黒曜石の瞳が、揺蕩っている。

『ご無理はなさらないで下さいね。佐々木達人間にとっては敵だとしても、佐々木からすれば無惨様は敵ではありませんから』

「……ふっ」

『顔面偏差値がお高い分、笑顔の破壊力がヤバイですね無惨様……また、佐々木と話して貰えます?まあ、佐々木はモブなので忘れて貰っても構いませんが…』

「ああ……そうだな。また話してやろう。だが、お前も私との約束を忘れるなよ」

『はい、おkです佐々木です!…今度はお味噌汁をお持ちしますね、水筒に入れてきます』

「冷めないようにさせておけ」

『お任せください、佐々木です!』

その約束が結局果たされず、無惨様が鬼殺隊に倒されたことを知ったのは、暫く経ったある日だった。

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