いつか見たあの物語のようにアイカツスターズ (ページ6)

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ゆめのはじまり5 ページ6

祐奈Sido

小春ちゃんと別れた後、私とゆめちゃんは話しながら教室に向かっています。

ゆめ「どんな子がいるのかな〜」

『そうだね。･･･怖い子とか、いないといいな...』

ゆめ「大丈夫!何かあったら私が守ってあげる!」

『ゆめちゃん...ありがとう』

ゆめ「えへへっ!祐奈の為だもん!･･･っていうか、」

『･･･?』

ゆめ「(私の祐奈を傷つける人なんて許さない!)」

『ゆ、ゆめちゃん...?』

なんかとっても怖い顔してる。

それに、ゆめちゃんがなにかに燃えてる気が...

ゆめ「へっ?あ、なんでもないよ!」

『そう...?』

ゆめ「うん!」

『なら良かった...!』

ゆめ「あはは〜」

『ゆめちゃん、着いたよ!』

ゆめ「ホントだ! 入ろう!」

ゆめちゃんと一緒に階段を登って席につく。

「ガララララ」

ゆめ「ん?」

『？』

「おはよー?ベイビーたち?」

誰だろう…?

ドアを開けた人はそのまま教室に入ってくる。

「あたしがこのクラスの担任、響アンナ。この一年ロックなステージにするから、そこんとこヨロシク!」

ゆめ「？」

ゆめちゃんはよく分からないようで、目をパチクリしている。

『ロックな先生…』

ゆめ「え?」

アンナ「ねぇみんな?誰よりも輝くスターになるために…一番大切なのは、なんだと思う?」

そう言うと同時にアンナ先生は机をドンッ!と叩いた。

一番大切なこと…?

みんな分からないのか、黙ったまま。

『あっ、』

それって...

『･･･はい!』

アンナ「分かったかい?」

『こ、個性、ですか?』

アンナ「イエス!」

『わぁ…!』

あってた…!

ゆめ「個性…」

アンナ「この学園では、自分らしく輝くために、セルフプロデュースを教えている」

ゆめ「セルフ、プロデュース…!」

アンナ「っつー訳で、今から最高にロックなアイテムを配るから取りに来て! はい、青山千春!」

千春「っはい!」

アンナ先生に順番に名前を呼ばれていく。

アンナ「本野祐奈!」

『あっ、はい!』

アンナ「これが学生証で、これがアイカツモバイル」

『あ、ありがとうございます!』

アンナ「ニッ、あれが分かるとは流石だな、本野」

『私なんてまだまだです、もっともっと頑張ります!』

昔、「自分」を大切にって言われたことがあったから...

覚えてなかったら分からなかったと思う。

アンナ「いい心意気だ!頑張れよ!」

『はい!』

そう言ってゆめちゃんのところに戻った。