満開カンパニーの日常【リクエスト募集中】【A3】【夢小説】

スペイン旅行3(万里編) ページ46

＊＊翌日＊＊

A「みんな…」

昨日と同じ時間にロベルトさんと一緒に来ていた。
午前中はスペイン中を観光したけどずっと心がモヤモヤしていた。

万里「……」

ロベルト「じゃあ俺から。」

〜〜〜〜〜

ロベルトさんは安定の踊りだった。力強くてそれでいて柔らかな包容力があった。

いよいよ万里くんの番だ。信じてるからね。

〜〜〜〜〜
万里side

昨日フラメンコ師に弟子入りしてあんだけ練習したんだ。きっと大丈夫。
″いつも″の俺じゃダメなんだって事がよく分かった。
イージーモードの俺じゃなくて____

ｶﾂｯｶﾂｯ

始まった。ステージのスポットが眩しい。
皆が俺を見てんのがよく見える。
でも俺が見てんのは今目の前にいるあんただけだ。
愛してる。その気持ちが昨日は足りなかった。
いつも通りに綺麗に踊るだけじゃダメだ。


A、愛してる。愛してる。必死にあんたへ叫ぶから。今この瞬間だけでいいから。
どうか、どうか俺だけを見てくれ。

〜〜〜〜〜
あなたside

ずっと私だけを見つめてて目が離せない。
時々よろめいたり、技術的に足りない所があるけど、
私を愛してくれてるのがすごい伝わってくる。
私のためだけに踊ってくれてるみたいな…

圧巻されてしまって私は言葉が出なかった。
ありがとうという気持ちでいっぱいだった。

ぜーはーしながら万里くんがステージから降りてきて、

万里「A愛してるぜ」

と言ってがばっと抱きしめられオレンジの花を渡してくれた。
何故か私は涙が止まらなかった。

A「ありがとう…私も万里くんのこと」
ロベルト「勝敗は見りゃ分かるな花嫁さん？」
万里「チッ」

A「へ？」

ロベルト「オレンジは花嫁に渡すもんだよ。俺の片割れになってくださいって事だ。」

A「ば、ば万里くん？」

万里「……そーゆー事だよ。」

ぷいっとそっぽを向く万里くん。
これ余計涙が止まらなくなるじゃんかあ…

万里「！？なんでそんなに泣いてんだよ！？」

A「だって万里くんの事私だっていっぱい愛してるから超嬉しくて…」

万里「おまっ！？……もう帰るぞ。」

ひょいっとお姫様抱っこをされて指で涙を拭ってくれた。なんなのこの王子無理好き…

天馬「なあ俺達いるの忘れてないか…？」

〜〜〜
ホテルにて

万里「じゃあ俺あっちだか」

ﾁｭｯ

A「…わ、私だって万里くんの事好きなんだからね！！！おやすみ！！」


ｽﾞﾙｽﾞﾙ

万里「ﾊｧｰ…なんだあれ可愛すぎかよ」

end

これからの事→←スペイン旅行2(万里編)

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す