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 赤井さんは、昔から色んな国をまわっていたらしい。

 黒ずくめの組織・FBI色んなことをやっているから、そこまで驚きはない。

 ある国で、FBIとしての任務があったらしい。

 「5年前、イタリアで射殺事件があったんだが、その時の操作を……」

 赤井さんが話している途中に赤井さんのスマホが鳴った。

 電話だ。

 赤井さんはスマホを持って部屋を出た。

 「もしもし……」

 赤井さんの部屋にはあまり入りたいと思わない。

 だから、この景色も始めてみた。

 ふと、赤井さんのデスクの上の写真に目が止まった。

 なんだろぅ。

 その写真は写真立てに飾ってあったが、写真が見えないように伏せて置かれていた。

 気になった私は、その写真立てを起こしてしまった。

 


 ………………

 そこに写っていたのは、私と赤井さん。

 海に行ったときの写真だ。

 まだ小さい。

 アポトキシン4869を飲まされる前の写真だ。

 なんでまたこんなもの……
 
 そこまで考えたところで、ドアが相手赤井さんが入ってきた。

 「懐かしいだろ。その写真、一番のお気に入りなんだぞ。」

 赤井さんはそう言いながら少し寂しそうな顔をした。

 「悪いな。俺が少し油断したせいで、楓がこんな姿になってしまった。本当なら普通の学生みたいに学校にも行けていたのに……」

 『いや……学校には行っていますよ。』

 「そういうことじゃない。」

 赤井さんは笑いながら言った。
 
 やっぱり、赤井さんは笑っている顔のほうがよく似合うな。

 でも……子供みたいで面倒くさい。

 はぁぁぁー

 久しぶりにため息をついたなぁ

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作者名:妖狼 | 作成日時:2021年7月26日 17時

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