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これ……貴人にしかできない贅沢だな。

 赤井さんは、一人用のソファに座ってこちらを見ている。

 後ろには、最鉄様が赤井さんの濡れた髪の毛をタオルで丁寧にふいていた。

 「なんだ。不機嫌だな」

 『いえ……赤井さんは、今日も輝いているなぁと』

 「新手の嫌味か?」

 『事実でしょう。』

 …………

 まずいことを言ったかな……

 まぁ、気にすることはないか。

 『それより、何かお呼びですか?』

 変なやり取りをしていたせいで忘れていたが、そういえば呼ばれていたんだった。

 「楓。お前、今の部屋は狭いか?」

 『なんですか?急に……』

 「部屋は沢山あるから、もっと広いところのほうがいいんじゃないかと思ったんだが……」

 『それでは、棚と引き出しが多い部屋で』

 「そうだなぁ……西鉄」

 「はい。それでは、楓ちゃん。こちらへ」

 本当に良かったのだろうか?

 まぁ、本人がそういたているんだからそれでいいんだろぅ。

 ガチャ

 西鉄が、ドアを開けた。

 その部屋の中は……

 

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作者名:妖狼 | 作成日時:2021年7月26日 17時

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