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「さぁ、病院についたぞー。」

 そう言いながら、あくびをする赤井さん。

 ほんとのんきだよなぁ。

 今現在が、11時。

 病院の予約の時間が11時15分。

 『そろそろ病院の中に入ってもいい頃の時間だと思いますが……どうしますか?』

 「あぁ、そうだな。」

 そう言うと、赤井さんは杏を連れて車から出た。

 私はというと、ライムを連れて、車から出ようと思っていた。

 のだが……

 行ったこともない病院が嫌いらしく、なかなか出てこない。

 それなのにライムは、赤井さんの甘ったるい声がすると、急いで出ていった。

 何がそんなにいい声なのだろうか?

 赤井さんが商店街を歩くと、必ずと行っていいほど後ろから沢山の人がついてくる。

 この人は、何者だろぅ……

 そんなことをいつも考えてしまう。

 

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作者名:妖狼 | 作成日時:2021年7月26日 17時

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