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結果、1年のリレーは青組が優勝。
走り終わった後に
きょもくんがロボットを脱いで
その綺麗な顔が顕になったとき、
グラウンドがザワついたのは
気の所為じゃないと思う。
大我「じゃあ俺戻るね。残りもファイト！」
廿楽「うん！ありがとー！」
退場して、ダンボールを持ったきょもくんは
テントの方へ戻っていく。
もう使わないからね。
作ったロボットはお土産になるんだよ。
次は2年の部だし、
僕もゆっくりテントに戻ろうとしていると、
「ねーねー朝比奈くん。」
ふと、知らない女子数人から
声を掛けられた。
誰だろう。
同じクラスにこんな子達居たっけ。
幾ら記憶を漁っても、
目の前の子達の顔は出てこない。
「一緒に走ってた人ってお父さん？」
廿楽「え、いや…。」
「違うでしょ。だって朝比奈くん家って、お父さんもお母さんも居ないんだよね？」
そう言われて、
スンッと酷く冷静になる自分が居た。
確認をするように訊かれたけど、
返すことはしない。
またこれか。
うんざりするぐらいよくあることだ。
「え、そうなの？可哀想。」
「じゃあさっきの人誰？保護者じゃないと一緒に出られないんだよ。」
廿楽「あの人は僕のお義兄ちゃんだよ。」
「えぇ？嘘だ顔似てないじゃん。」
「嘘吐いちゃ駄目だって小学校のときに習ったよね。」
廿楽「……。」
はぁぁぁっ…と深い溜め息が口から漏れ出る。
こういうことは、
小学校の頃から多々あった。
保護者参加の競技は毎年慎ちゃんが出てくれて、
その度に知らない子達から
「あの人誰？」って問い詰められた。
同じ小学校の子達は
何だかんだ僕の事情を知ってるから
もう何も言わなくなったけど、
こういうタイプは本当に面倒臭い。
「可哀想」って何だ。
勝手に可哀想扱いすんな。
親が居ないから何なんだ。
お前らに関係ないだろ。
大体「お兄ちゃん」じゃなくて
「お義兄ちゃん」だし。
そんなことも分かんないのか。
とか、今すぐ目の前の子達に
浴びせたい言葉が数々浮かんでくるけど、
ここで怒ったら僕が悪者にされる。
落ち着け。落ち着け。
怒りで震える拳をギュッと握り締めたとき、
大我「嘘じゃないよ。」
後ろから、代弁する声が聞こえる。
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Shiona(プロフ) - yuika.kさん» 遅くなりましたが、ありがとうございました(^-^)v ぜひ他作品でもお会いできることを願っています。 (2023年1月20日 1時) (
レス) id: 146bf73b62 (このIDを非表示/違反報告)
Shiona(プロフ) - 菫さん» 遅くなりましたが、いつもありがとうございます。他作品でもよろしくお願いします。 (2023年1月20日 1時) (レス) id: 146bf73b62 (このIDを非表示/違反報告)
yuika.k - お疲れさまでした！結構悲しいですけどこれからも素敵なお話待ってます！投稿、執筆大変だとは思いますが頑張ってください！ (2022年12月4日 21時) (レス) @page36 id: 34a09719e0 (このIDを非表示/違反報告)
菫(プロフ) - 本編から番外編までお疲れ様でした！完全完結は寂しいですが、また他の作品でお世話になりますー！完結おめでとうございます！ (2022年12月3日 23時) (レス) id: a9a6cb0fc5 (このIDを非表示/違反報告)
Shiona(プロフ) - miyaさん» そう言って頂けて嬉しい限りです。番外編もこのお話で最終話となりますので、どうぞ最後まで楽しんで下さい。ありがとうございます(*^^*) (2022年12月2日 23時) (レス) id: 146bf73b62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Shiona
| 作成日時：2022年9月24日 22時
