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手を挙げてそう宣言するA。
あまりに突然のことで、
俺も先生もついていけてなかった。
A「みんなが私のためにしてくれてることは分かってたし、それを無碍にするのもどうかと思って耐えてたけど、こんな苦しいなら辞める。それで友達居なくなっても、慎ちゃんが居ればそれで良いし。」
先生の前から俺の隣に移動して、
お互い手を握り合う。
Aが俺を頼りにしてくれてることが
すっごく嬉しかった。
A「先生、全部慎ちゃんの言う通りなの。私がもしあっちの立場だとしても、悲しくはなんない。だって、その人にとってはそうなんだって理解出来るようになるから。それで悲しいって思うのは、傲慢らしいよ。」
慎太郎「ごーまん？何それ？新しいヒーロー？」
そんなヒーロー番組あったっけ、
と頭の中で記憶を漁っても出てこない。
もんもんと考える俺にAは
「帰ったらママに聞いてみよう」
と呆れたように言って先生に向き直る。
「朝比奈さん？今、先生に言ったの？」
A「…？ちゃんと最初に言ったじゃん。"先生"って。」
此処まで違和感に気付かなかったけど、
Aは初めて先生に敬語を外して話していた。
それに先生も戸惑っているみたいで、
信じられないと言うような表情をして
Aの肩を掴んだ。
「森本くんの影響？…大丈夫よ朝比奈さん、先生がちゃんと直してあげるから。」
A「何言ってんの？親代わりのつもり？」
掴んできた手を離して、
そう言い放ったAは俺に向き直って
「帰ろうか」と言った。
「ま、待ちなさい！まだ話は終わってません！」
A「えー？長すぎなんだけど。」
慎太郎「俺めっちゃトイレ行きたい。」
A「ほら、慎ちゃんもそう言ってるし。終わりにしようよ。」
「私には、貴女の将来のために教育する責任があるの。これからそんな態度じゃ、将来キツくなるよ。」
A「いや、当人が良いって言ってるから、教育する必要無いと思う。だって何が正しいかなんて、人それぞれじゃん。」
ー理不尽って言われるかもだけど。
と続けて言い放たれた先生は、
何も言い返せなくなったのか、
俺達から一歩下がった。
「…そうね。先生が未熟だった。」
慎太郎「………じゃあ先生、さよーならー！」
「はい、さようなら。」
もっと引き止めてくると思ったけど、
案外先生を引き離すのは簡単で、
俺とAはやっと解放された。
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Shiona(プロフ) - yuika.kさん» 遅くなりましたが、ありがとうございました(^-^)v ぜひ他作品でもお会いできることを願っています。 (2023年1月20日 1時) (
レス) id: 146bf73b62 (このIDを非表示/違反報告)
Shiona(プロフ) - 菫さん» 遅くなりましたが、いつもありがとうございます。他作品でもよろしくお願いします。 (2023年1月20日 1時) (レス) id: 146bf73b62 (このIDを非表示/違反報告)
yuika.k - お疲れさまでした！結構悲しいですけどこれからも素敵なお話待ってます！投稿、執筆大変だとは思いますが頑張ってください！ (2022年12月4日 21時) (レス) @page36 id: 34a09719e0 (このIDを非表示/違反報告)
菫(プロフ) - 本編から番外編までお疲れ様でした！完全完結は寂しいですが、また他の作品でお世話になりますー！完結おめでとうございます！ (2022年12月3日 23時) (レス) id: a9a6cb0fc5 (このIDを非表示/違反報告)
Shiona(プロフ) - miyaさん» そう言って頂けて嬉しい限りです。番外編もこのお話で最終話となりますので、どうぞ最後まで楽しんで下さい。ありがとうございます(*^^*) (2022年12月2日 23時) (レス) id: 146bf73b62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Shiona
| 作成日時：2022年9月24日 22時
