優しい涙の海のようだった ページ10
遊馬side
馨「あ、大我。今から時間ある？」
大我「へっ？何で居んの？」
あの公園での出来事から数日後。
もうすぐ雨が降りそうだな
と曇天の空模様を見上げながら
僕は石大の正門で大我を待っていた。
自分の授業を終えてすぐにこっちに来て、
時間の許す限り大我を待つ。
それが今日の日程だった。
アポ無しなので何日か
待つことになるだろうと思っていたのに、
まさか初日で、
しかも待ち始めて1時間で会えるとは。
勿論だが大我は突然の訪問に驚いていて、
質問を質問で返された。
透子「大我くん、誰？この人。」
馨「……………"大我くん"…、ね。」
大我の隣に居たのは一見清楚そうな女性。
さっきまで大我の後ろを歩いていたのに、
僕の存在に気付いた瞬間、
まるで恋人を装うかのように
大我の隣に立った。
遠回しに
「私の彼に何か用？」
と言われているようだ。
なるほど。
コイツがAを泣かせた張本人か。
透子「ごめんなさい。彼は今から私と図書館に行く約束なの。」
馨「…君には聞いてないから。」
透子「なっ…。」
驚かれても、事実だから仕方ない。
僕は大我に聞いたのであって、
君に聞いたわけではない。
馨「大我、どうなの。」
大我「時間あるよ。行こう。」
透子「えっ、大我くん！！図書館はどうするの！？」
大我「一人で行けば。あんたと約束した覚え無いし。」
スタスタと歩いていく大我。
顔を真っ赤にして騒ぐ彼女を横目に
僕も大我の後をついていこうとすれば、
視線に気付いた彼女に
キッと睨まれる。
僕何も悪いことしてないし。
自分で恥かいただけじゃん。
樹くん達が嫌う理由も分かるな。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3360人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
名無し97585号(プロフ) - そうなんですね！ご丁寧にありがとう御座います🥺楽しみにしています♡ (2022年9月25日 16時) (
レス) id: e59e44e22b (このIDを非表示/違反報告)
しゃも(プロフ) - 返信ありがとうございます。わかりました。楽しみに待ってます、！ (2022年9月25日 14時) (レス) id: 9144ae481b (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - Shionaさん» そうなんですね😌 丁寧な説明ありがとうございます。お話楽しみにしときます！ (2022年9月25日 14時) (レス) id: 8204dd5a95 (このIDを非表示/違反報告)
Shiona(プロフ) - まおさん» 最後までお付き合い頂きありがとうございます。続編は準備が出来次第全体公開に致しますのでもう少々お待ち頂けると幸いですm(*_ _)m (2022年9月25日 12時) (レス) id: 146bf73b62 (このIDを非表示/違反報告)
Shiona(プロフ) - ひなさん» そう言って頂けてとても嬉しいです。続編は準備が出来次第全体公開に致しますのでもう少々お待ち頂けると幸いです。m(*_ _)m (2022年9月25日 12時) (レス) id: 146bf73b62 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Shiona
| 作成日時：2022年8月24日 0時
