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透子「ちょっと、一体誰なの？突然出てきて人を虫呼ばわりするなんて…。失礼にもほどがあるわ。」
井伏「……………暴言しか出てこない口なんか要らないでしょ。君に人の言葉を話す資格は無いと思うけど。」
透子「はぁ、本当に失礼な人。そんな弄れた性格になっちゃうなんて…どんな環境で育ったのかしらね。可哀想。」
井伏「うーん多分君よりはマシだよ。俺の方が性格良いしね。」
透子「随分と自分を過大評価してるみたいね。」
バチバチと睨み合う二人。
間に居る私にとっちゃ熱い熱い。
てか耳塞がれても結構聞こえる。
そもそも何で井伏くんが
ここに居るんだろう。
口振りからして
初めから聞いていたみたいだけど、
お家がこの辺なのかな。
井伏「さっき君はAちゃんを貶した。京本くんにはもったいないって。話が合わなかったら付き合わないとか不思議だね〜。例えそうだとしても、それでも一緒に居たいと思ったから付き合うんでしょ。それさぁ、京本くんの前でも同じこと言えんのか？」
この前も思ったけど、
なんだか井伏くんの話はとても説得力がある。
新入生代表は意表を突かれたのか、
言葉を詰まらせた。
井伏「言えないよね。彼の前では良い子ちゃん振りたいから。言ったら、彼を否定するのと同じだから。」
透子「………大我くんの知り合い？…貴方はその子のこと、何も知らないから庇えるのよ。薄い友情ね。ぜひこの機会に、お名前を聞いても良い？」
新入生代表にそう言われて、
井伏くんはやっと手を離し、
私を背中に隠すように前に立った。
井伏「井伏藤。石大1年。よく覚えときなよ。それで親にでも言いつけな。逆に君の名前は？」
堂々と名乗る井伏くんの背中は、頼もしかった。
新入生代表の顔はよく見えないけど、
「え」とか細い声が聞こえた。
透子「…石大生？私が誰か知らないでいたの？」
井伏「は？自意識過剰も良い加減にしろよ。」
透子「…日南田透子よ。入学式で新入生代表としてスピーチをしたわ。」
井伏「へぇ？そうなんだ。つまらなすぎてちゃんと聞いてなかったからな。」
ーこの前言ってた彼氏狙ってる奴だよね？
と後ろを振り返り、小声で訊いてきた彼。
あのとき私は相手が誰とは言わなかったから、
井伏くんはそれが新入生代表だと知らなかった。
でも今日の会話を聞いて、
確認を取りたかったんだろう。
私はコクリと頷く。
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名無し97585号(プロフ) - そうなんですね！ご丁寧にありがとう御座います🥺楽しみにしています♡ (2022年9月25日 16時) (
レス) id: e59e44e22b (このIDを非表示/違反報告)
しゃも(プロフ) - 返信ありがとうございます。わかりました。楽しみに待ってます、！ (2022年9月25日 14時) (レス) id: 9144ae481b (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - Shionaさん» そうなんですね😌 丁寧な説明ありがとうございます。お話楽しみにしときます！ (2022年9月25日 14時) (レス) id: 8204dd5a95 (このIDを非表示/違反報告)
Shiona(プロフ) - まおさん» 最後までお付き合い頂きありがとうございます。続編は準備が出来次第全体公開に致しますのでもう少々お待ち頂けると幸いですm(*_ _)m (2022年9月25日 12時) (レス) id: 146bf73b62 (このIDを非表示/違反報告)
Shiona(プロフ) - ひなさん» そう言って頂けてとても嬉しいです。続編は準備が出来次第全体公開に致しますのでもう少々お待ち頂けると幸いです。m(*_ _)m (2022年9月25日 12時) (レス) id: 146bf73b62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Shiona
| 作成日時：2022年8月24日 0時
