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The third parson side.
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ぽろん、と細くて綺麗な指につま弾かれる白いギターは綺麗な音色が鳴る度に喜んでいるようだった。
音を確かめるようにギターを指で押さえて口ずさむ彼女は風で揺れる髪の毛を少し煩わしそうに触る。
日は沈みそうで沈まない曖昧な時間帯、オレンジと紫のグラデーションが綺麗な空はうっすらと鱗雲がかかっていて、それを背に笑う彼女は息を呑むほど美しかった。
よーし始めようか、と誰かが声を出す。
｢よろしくお願いします、笑｣
すると座っていた椅子から立ち上がってカメラの向こうにいる私達にお辞儀をする彼女。
お仕事を一緒にするのは初めてではないけど、毎回丁寧でくどくない彼女の挨拶に周りからも自然とよろしくお願いします、という声が聞こえた。
彼女は風で揺れる髪の毛をまた煩わしそうに触るとギターのボディを組んだ足に乗せてネックの部分をその綺麗で小さな手で支える。
スイッチが入った彼女は絵画のように一寸の歪みもない微笑みを浮かべる。
隣のピア二ストと一瞬視線をぶつけてこくり、と1度頷くと風が一層強く吹くのと同時にその綺麗で純粋無垢な歌声がマイクを通して聞こえてきた、
♪︎〜♪〜
名前も言葉の意味も分からない、彼女の生まれ育った場所の言語なのにするりと耳に入っては染み込んでいく音が心地よい。
囁くように歌う少し掠れた声も、少し泣きそうになりながら力の籠った声も、どこを取っても彼女の声は完璧という他なくて
ため息が出るほど綺麗な空も、彼女のころころと変わる優しい表情の前では霞んでしまうほどだった。
周りの人も、彼女の歌声と放つ柔らかい雰囲気のおかげで心做しか笑っているように見えた。
彼女の穢れない歌声と綺麗なギターが聞こえた約４分間は、自分の中の良くないものを全て流し去ってしまうのではないかと思うほど美しいものだった。
爪弾く最後の音までもを目を離さず聞いていた私は、溢れでるように鳴った拍手の音で現実に引き戻される。
「ふふ、笑 ありがとうございます、笑」
大層驚いたように笑った彼女、日は沈んだばかりでまだ少し明るい
空はくすんで今にも暗くなりそうなのに、彼女の笑顔だけは周りが光で照らされてるかのようにきらきらとしていた。
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ミクロ(プロフ) - 久遠さんもう何周目かってぐらい読んでます！twitterの方も楽しく読ませてもらっています！大好きです。 (7月30日 0時) (
レス) id: 7cb95ac312 (このIDを非表示/違反報告)
久遠(プロフ) - ぺこさん» わ！本当だありがとうございます！ (2021年12月27日 7時) (レス) id: c305cae8a2 (このIDを非表示/違反報告)
ぺこ(プロフ) - 韓国語の部分がソロじゃなくてスルになってます！！アテラのどうでしたか〜のツイートです！ (2021年12月27日 6時) (レス) @page20 id: f5b3ab7103 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：久遠 | 作成日時：2021年12月15日 4時
