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Birthday celebration story of JENO
監督のカットー！という声にザワザワとし出すスタジオ。
久しぶりにマクヒョンを交えてのMV撮影は、少しくすぐったくもありながら昔に戻った気がして気分も悪く無い。
戻ってきた当の本人は俺のことをBirthday boyとかなんとか呼び始めてインスタを始めるならその名前にしなよなんて言われる始末。
そんなのいつでも誕生日気分のおめでたいやつじゃないか、なんて思ってたけどそれちょっと面白いかも…？って一瞬でも思ってしまった俺はやっぱり笑いのセンスがないんだと思う。
「少し休憩しようか！」
「はーい」
「控え室にチキンの差し入れあるよー、さっき持ってきてくれたってー」
スタッフさんがそう言うと、隣にいたヘチャンがえ！早く戻らなきゃ！と小走りで駆け出した。
お腹すいたー、と口々にする奴らの後ろを追いかけるように控え室へと戻る。
「今日終わったらジェノのケーキ買ってこようねー」
「アイスケーキ買うんでしょ？」
「ジャンケンで決めような」
「もちろんジェノヒョンも参加だよね？」
「え、俺主役だけど？」
「いや関係ないでしょ、何甘ったれたこと言ってんの？」
横暴すぎるルールにため息が出てしまう。嫌な予感、なんか、わかんないけど、そのジャンケン俺負けそうだな。
すでに感じる悪寒を振り払うように控え室に戻ると、中には予想外の人物がいた。
「あれ！Aヌナ！！」
「わーーー！ヌナーーー！！！」
チョンロとヘチャンがほぼ同時に駆け寄る。ヘチャンは当然かの如く彼女の腰に手を回していた。
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作者名：久遠 | 作成日時：2021年9月23日 10時
