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「あ、ねえこれ最初にドヨンアに送ろうよ！」
「インスタ載せる前に送ろうか笑笑」
「私もさっき撮ったやつ送ろ！」
２人で同時に送ると、すぐに既読がついて「ヒョンをからかって楽しいか？」と返事が来た。インスタに載せるね、と送ると勝手にしろもう、と諦めたような返事が来て思わず笑ってしまう。
「なんて？笑」
「ヒョンをからかって楽しいか？って笑」
「私なんてお前覚えとけよって言われた笑」
「インスタに載せてもいい許可出たから早速載せようかな。」
「許可取らなくても勝手に載せるんだけどね笑」
ヌナのスマホの方で撮っていた俺の動画も送ってもらってインスタに載せるためにスマホを操作する。
ヌナは傍で俺にくれた花を機嫌が良さそうに鼻歌を歌いながらちょんちょんと触っていた。
「聞くの忘れてた、それなんて言う花？」
「ん？これ？こっちの紫のがシネラリア、赤いのがサザンカ。綺麗でしょ？」
「バレンタインだから誕生花はあの花かと思った、…なんだっけ、…あぁそうそう、チョコレートコスモス。」
「あー残念、あれは10月27日生まれの誕生花なんだよ。」
「へえ、」
私もチョコレートコスモスかと思ったんだけど、驚いたと言いながらくんくんと花の香りを嗅ぐ。
「雑ンオくんはこの花すぐに枯らしちゃいそう。」
「………まあ、頑張って水あげるね」
「絶対あげないやつだ。」
ドヨンイでさえこの間お水あげてたのに。と口を尖らせて言った。
「よし、インスタにあげた。」
「本当？後でユタヒョンのアカウントからみよーっと。」
未だに花を眺めながら微笑んでいるヌナ。単純に綺麗だと思ってしまい、気付かれないようにカメラに収める。しばらくホーム画面にしようかな。
「ヌナ」
「ん？」
「その花、俺が持ってるよりヌナが持ってた方がずっとずっと似合ってる気がする。」
「えー？そんなことないよ」
「ううん、綺麗。」
ヌナに笑いかけると、恥ずかしそうに下を向いて笑った。
2/14 誕生花 シネラリア
【いつも喜びに満ちて】
赤いサザンカ
【貴方が最も美しい】
HAPPY BIRTHDAY JAEHYUN.
美しくて魅力あふれる貴方、いつまでも幸せでありますように。
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作者名：久遠 | 作成日時：2021年9月23日 10時
