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「はいはい、どうぞ？笑」
「ありがとう、ヌナ」
手の上に乗せられた小さな植木鉢は、小さい頃にもらったプレゼントよりも一層きらきらして見えた。
それはヌナから貰ったからなのかはわからないけど。
「お花、買えたんだね。ジャニヒョンから聞いたんだ、お花いつも誕生日当日に買うって」
「あー…笑、そんなこと聞いてたんだ…、笑」
どうしても綺麗なのあげたくて、遅くまでやってる花屋さん探したんだ。なんて困ったように笑うヌナ。
「ヌナから貰うものならなんでも嬉しいのに。」
「えー？ほんとにー？笑ジョンウは顔に出やすいから多分わかるよー笑」
「そんなのヌナだってそうじゃん笑」
またくすくすと笑いながら言うヌナを見ると、綺麗に染まったココアブラウンの髪の毛が少し乱れていて、手ぐしで直してあげる。
「僕のために急いで来てくれたの？」
「え、あ、笑髪の毛ぐちゃぐちゃだった？笑」
「うん笑」
「ドヨンイの時もそうだったけど、今回は本気で間に合わないかと思って…笑」
「ありがとうヌナ」
「当たり前じゃん、弟の生まれた日なんだから。」
屈託のない笑顔に胸がきゅーっとなるのがわかる。
「じゃあヌナの誕生日楽しみにしてて、びっくりさせるから。」
「えっ、ほんと？笑何してくれるの？」
「まだ内緒〜笑」
でも絶対喜ぶよ、と付け足すと子供のような笑顔で楽しみ〜と言ったヌナ。
「あっ、日付変わっちゃった。」
「本当だ、」
スマホを見ると日付が変わってしまっていて、少しの虚無感が襲う。
目の前のヌナに視線を戻すと、改めて誕生日おめでとうと控えめに拍手をしながら言ってくれた。
「綺麗だね、花」
「うん、綺麗。」
「でもね、」
" ヌナの方が綺麗だよ "
そう言えば、彼女はまた目を細めて綺麗に笑うんだ。
2/19 誕生花 タンポポ
【幸福】
カスミソウ
【無邪気】
HAPPY BIRTHDAY JUNGWOO.
無邪気で可愛らしい貴方、いつまでも幸せでありますように。
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作者名：久遠 | 作成日時：2021年8月31日 1時
