16 ページ46
.
Birthday celebration story of JUNGWOO
「ねえ、ヌナって今日撮影かなんかあるの？」
「雑誌の取材じゃなかったっけ？」
「えーそうなんだ。」
優雅にコーヒーを啜っているジャニヒョンにAヌナの居場所を聞くと、どうやら今日は仕事らしい。
５階のメンバーは全員ヌナの居場所を知らなかったからわざわざ１０階まで来たのに…と少し無駄足を踏んだ自分にため息が出る。
「ヌナの誕生日プレゼント楽しみにしてたのに…」
そう呟くとジャニヒョンが少し不安そうな顔であー、と言った
「あーA今日は行けるかなあ花屋さん。」
「え、」
「あの子当日に買うんだよ、みんなにあげてる花。事前に買っちゃうと本人にバレやすいし、しおれちゃうんだって」
今日割と遅くまでって言ってたな、間に合うかギリギリってとこだね
なんて呟いてまたコーヒーに口をつけるヒョンを背に僕は絶望という感情を抱きながら１０階の宿舎を出た。
_______
「あれ、おかえりジョンウ。」
５階に戻ると、リビングのソファにはスマホをいじるテイリヒョンがいた。
Aの居場所わかった？と少し心配そうな顔で尋ねてくる。
「…雑誌の取材だって、朝からいないらしい」
「あちゃー、でも取材だけなら早く終わりそう」
「他の仕事もあるみたいで今日遅くなるって…、」
「それはそれは…A最近個人の活動も多くなってるからね…仕方ないね…」
「何でよりによって僕の誕生日にお仕事入れるかなー…はあ、ヌナからのプレゼント欲しかったのに…」
「Aの事だからきっと、ジョンウの誕生日お祝いするために全力で仕事終わらせて早く帰ってくるから気長に待ってあげよう、ね？」
あからさまに元気がなくなる僕を見兼ねたテイリヒョンが僕の肩に手を置いて目を細める。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 264人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：久遠 | 作成日時：2021年8月31日 1時
