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これは自信を持って言える。
しっかりと顔を上げて、もう一度会場の端から端まで見渡す。そして横に並んでるメンバーも一度見渡すと、あれ、みんな泣いてる…笑
「いままでやってきたこと、何も後悔はしていません。」
前の方のペンを見るとスマホで撮影しながら号泣してる子もいた。
さっき喉まで出てきて消えていた言葉たちが、次々とこぼれ出てくる。
「素晴らしい大好きなメンバーとデビュー出来たこと、私自身より大切なシズニという存在ができたこと、私の人生の中で胸を張って誇ることができます。」
ありがとうございます、と頭を下げると大きな拍手と歓声が上がる。少し泣きそうになるけど、笑顔で頭を上げてまた言葉を紡ぐ。
「そして、私の名前の由来になった守護神アテナのように、私がNCTとシズニを守ると約束します。」
まっすぐと、はっきりと会場を見据えて言うと左隣にいた悠太くんが涙を流しながら抱きついてきた。
「あ〜なんで泣くの〜」
マイクを通さずに言うと悠太くんが引き金になったのか、涙で顔をぐちゃぐちゃにしたメンバー達が次々と駆け寄ってきた。
「お願い泣かないでよ〜私も泣きそうになっちゃう」
そう呟いても帰ってくるのはメンバーのすすり声だけで、なんだか申し訳ない気持ちになってしまう。
右横を見るとマークが目の周りを赤くさせて泣いている。泣かないでよ、と笑いながら頭を撫でると余計に泣き出してしまう。
「みんなとじゃなかったら多分私ダメになってたよ。」
「私NCTでよかったなあ」
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作者名：久遠 | 作成日時：2021年8月31日 1時
