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宵夜の夢に.。5 ページ6

「カイさんは、自分で作った料理を美味しいって思う人ですか?」

 ふと、疑問に思った私は、そんな事を訊いていた。

「……私はどうでしょう。普通に料理が好きな主夫なだけですから、美味しい、不味い等は私では決めかねます」

 そう言うものなのかと納得してしまうような、大人な返事が返ってきた。私自身、料理をすることが無くもないが、あまり美味しいと思ったことがなかった。

「もしかして、不味い物でもありましたか? 今すぐ吐き出してください」

 誰かのために作る物が、美味しくないわけがないと理解したその時……。
 ガチャンと食器どうしがぶつかる音がする。顔を上げてみれば、カイさんが若干の焦りを顔に浮かべ此方に身を乗り出してきていた。

「いや、そんなに焦らなくても……。どれも美味しいです」
「御世辞だとしたら……、いえ、不味い物をあなたには食べさせれません」
「わわっ、近いっ、近いです! 御世辞じゃありませんから! 本当に、ただ疑問に思っただけですからっ!」
「本当……ですか?」
「本当です」
「すみません……少し取り乱しました」

 カイさんの焦った顔も可愛い……一瞬そう思った私が居る。カイさんを肴にご飯が何杯でもいけそうだなと思ったことは心に秘めておこう。

 最後の一口を租借し飲み下すと、近くにあったナプキンで口を拭った。手を合わせ「ご馳走様でした」と言うと、カイさんも丁度食べ終わったようだった。

 そうして、不安そうに私を見るカイさんと目があった。

「あの……、お口に合いましたか?」
「とても美味しかったですよ」
「あなたの好みに合うように、私はもっと頑張ります」

 小さく意気込むカイさんが愛おしい。

「カイさんの料理は既に私の胃袋を鷲掴みにしているが……?」
「……なんということでしょう。……私は、片付けをしてきます」

 そんな逃げるように行かなくても良いと思うのだが……。

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戒さん好きのリーディア - 夢主に一票!同じカイさんの小説作者として、よろしくお願いします! (2018年3月26日 19時) (レス) id: d2b4ff70fa (このIDを非表示/違反報告)
Raimu - 夢主に1票です!!! 毎回毎回楽しく読ませて頂いています!! 更新頑張ってください! (2018年3月4日 23時) (レス) id: d43f7c840c (このIDを非表示/違反報告)
のえる - 夢主に1票!面白かったです!(>_<) (2018年3月4日 22時) (レス) id: 05cf06e837 (このIDを非表示/違反報告)
華歌黒(プロフ) - 夢主に一票で、更新頑張ってください (2018年3月3日 20時) (レス) id: caf1f4a4c9 (このIDを非表示/違反報告)
Ripper Mac - 更新頑張ってください…!ガチで一話目から涙出てきました…((本当です。 すごい気持ち入れて見てしまいました…。楽しみにしてます!! (2018年3月2日 22時) (レス) id: 0d7940a4a4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: 夢匣 | 作成日時:2018年3月2日 16時

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