その選択は吉か凶か 5 ページ6
単刀直入に言います。私は貴方が好きです。
「は？」
こいつ、何言って…。完全に料理を食う手が止まった。
「私は貴方が好きです。
…なので貴方に近づきたかった。そんな時、貴方の例の領収書を見つけました。絶好のチャンスだと思いました。そして私はこれを理由に貴方に近づきました。
始めは、身体だけの関係でいい。好きな人に抱いてもらえる、それは私にとって十分すぎる利益です。そして、身体を繋ぎ止めることが出来たら、その快楽に溺れてくれたら…」
ずっと俯きがちに話していた古和里が顔を上げる。
「身体を餌に、貴方の心も捕らえることが出来るのでは…と考えました。貴方の心も手に入れられたら、恋人に昇格出来るのではないかと」
「…っ」
確かに、古和里の身体に溺れた。けど、その裏にこんなことが隠れてたとは。もう今の俺は古和里を手放せない。だが、“好き”という気持ちかと問われれば…
「はぁ、もう少しで罠にかかるかと思っていたのに、ここでバレるとは…。もうこの関係はおしまいですね。残念です」
そう言いながら身支度を済ませ、今にも部屋を出て行きそうな古和里の腕を、急いで掴む。
「えっ、爆豪さん？ …きゃっ！」
更に腕を引き、俺は古和里を腕の中に閉じ込める。絶対に逃がさないという意思を示すように。
「…る」
「え？ なんて…？」
「お前の仕掛けた罠にかかってやるって言ってんだ！
だから、
俺の側から離れんな」
「ばく_____んっ！」
絶対に逃がさない、それをお前の身体に教え込んでやる。
.
.
.
「爆豪さん、おはようございます。朝です。起きてください」
「んっ…」
目をこすりながら開けると俺も彼女も裸体のまま、ベッドに横たわっていた。
「おはようございます」
「…はょ」
考えてみれば、今まで何度も身体を重ねたが共に朝を迎えたのは初めてだった。
「朝起きて、オメェがいるっていいな」
自然と彼女の頬へ手が伸びる。
「ふふっ。爆豪さん、好きです」
「おう」
「爆豪さんは？」
「…そうだな
一生愛してやる。」
〜the end〜
ここまで目を通してくださった方ありがとうございます！
ここから先はおまけや番外編(？)のようなものを上げていこうと思います！
お付き合い頂けると嬉しいです…！( ..)”
続く
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作者名：ゆぅあめ | 作成日時：2019年1月6日 20時
