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A「なーんだ全然楽しくないや」


楽しかったのはお酒が沢山飲めた事かな〜


なんて思っていると、「すいません」と


後ろから声をかけられた。



A「え?どちら様で?」


「やっぱり覚えてませんか笑?さっきの合コンの」


確かによくみるとさっきのメンバーにいた人だ。


A「あ、すいません。」と急いで謝ると


「いや、全然謝らないで下さい。
Aさん楽しくなさそうでしたもんね」


と笑いながら彼が話す。


A「私、ああ言うの苦手なんですよね〜」


「分からなくもないですよ、
僕もあんまり得意じゃないです」


話合わせてくれてるのかな…


ぎこちない会話をしながら歩いていると


駅が見えてきた。



A「あ、わたし改札こっちです」


「僕あっちなんで逆ですね」


A「それでは、また」と私が頭を下げて


前を向くと、どっかで見た事ある男性と


女性が肩を組みながら歩いてる。









ジンくん。









心臓の鼓動がはやい。









「Aさ、ん?どうかしました?」




A「いや、なんでもないです。」



と私が言うと



「また、会えたら嬉しいです。Aさん」



と彼が私の名前を呼んだのと同時に



後ろを向いていたジンくんがこっちを



振り向いていてわたしと目が合う。





あ、と思い目をそらす自分。









おそるおそる顔をあげると


まだこっちを向いていて、



冷めたような目で私を見ていた。



私はいてもたってもいられなくて


送ってくれた男性に頭を下げて


その場から逃げるように駅に入った。









女の子いるもんね。







口では何回も聞いた。




いっぱいいるよって。






遊びにだっていくよって。






でも。








どこかで嘘なんじゃないかって









でも、現実なんだ。









私は何人かいるうちの1人にすぎない。









愛してるばかりじゃなくて愛されたいよ。







.

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作者名:P | 作成日時:2018年1月11日 7時

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