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次の日目を冷ますとすでにジンくんはいなくて
朝ごはんのパンが机の上に置かれていた。
わざわざ買ってきてくれるあたり
こういうとこが好き。
ベッドから起き上がりパンを食べようと
手を伸ばすと、いつもジンくんが
つけている指輪と目が合う。
自分の指にはめて見るとぶかぶかで
指からするんと地面に落ちた。
A「ラインしといてあーげよ」
ジンくんのアイコンをタップして
(指輪家にあるよ〜)と送ると、
まさか、その2時間後に届けに来てと
言われるなんて思ってもみなくて
気がついたら私はジンくん達が住んでいる
家に向かっていた。
ジンくんに言われた通り
受け付けの人に挨拶してラインをすると
「開いてるから入ってきて」と言われて
玄関の扉を開けた。
「おじゃましまーす」
と伝えると奥から「うーい」とだるそうな
ジンくんの声がした。
靴が溢れてる玄関を入り奥の部屋まで行くと
ソファーに座ってフードを被って
ゲームしてるジンくんと目が合った。
A「これ指輪」
「サンキュ」と言って自分の指にはめるジンくん。
A「広い部屋なのに汚いね」
「こんなもんだから男の家なんて」
A「そうかな〜元カレの家綺麗だったよ」
「女呼んでたんだろ」
A「え。嘘だー」
「あたりめーじゃん。1人の女で満足なんかむり」
A「全員がそうとは限らないもん」
「せいぜい夢でも見てなさい」
すぐこうやっていじわるばっかするんだから
2人の間に沈黙が流れると
「ただいま〜」と玄関のドアが開いて
1人の男性がこっちに来る。
A「あ、おかえりなさい…」
お邪魔してますと言って頭を下げると
「あ、こんにちわ。相馬トランジスタです」
と言ってニコニコして私に頭を下げてきた。
ト「ジンくんが女の子呼ぶなんて珍しいね〜」
A「え？そうなんですか」
ト「うん。だってね、ジンく「うるせーな」
ジンくんの声で静まりかえる。私達。
ト「ジンくんなんか飲む？」
と言った相馬さんは私にも飲み物を聞いてきた。
A「メロンソーダとかないですよね〜」
と私が聞くと目を見開いて
ト「メロンソーダすきなの？」
と言って満面の笑みでコンビニの袋から
メロンソーダを取り出した。
(この人絶対いい人だ….)
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作者名：P | 作成日時：2018年1月11日 7時
