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「あと、5分か。」




A「最後なに歌ってくれんの??」



ジンくんの方を見るとマイクを私に向けてくる




A「ふぇ?」




「最後歌って」





A「やだ!ジンくんの歌聴きたい」






「うるさい。ポチは言うこと聞いて歌う」









断れるわけもなくデンモクから曲を選んで






画面に向かってボタンを押す。









" 昨日の夜から君がいなくなって24時間がたった "





" マイペースでよく寝坊する君のことを想って "









ジンくんを見るとこっちをじーっと見ていて




恥ずかしくなって声が震える。









" カーテンが揺れて目があつくなった "


もうそこに君はいない









「もっとちゃんと僕をみててよ もっとちゃんと」って






その言葉が君には重かったの?









「もっとちゃんと僕をみててよ もっとちゃんと」って






言わなければ 君はここにいたかな







歌い終えてマイクの電源を切ると







まだこっちを見ているジンくん。







A「え?なに?音痴だった?」と私が聞くと









「いや、 別に」と言って伝票を持って






部屋を出ていくジンくんの後を追う。





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作者名:P | 作成日時:2018年1月11日 7時

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