はじめの第一歩 ページ3
side PINK
初めてAに会ったのは、事務所のオーディションの日。
周りは俺より年上だけで、めちゃめちゃ恐かった。
スタジオの端っこで小さくなっていると、俺の頭に何か温かいものが触れた。
「ふえ…」
「初めまして。俺、黒崎Aっていうんやけど、君の名前は?」
目の前にいたのは、キラキラした王子様。
「ぇ、え…」
「あぁゴメン。びっくりさしてもーたな…」
「うぅん!えっと、僕の、名前は、小 瀧 望です!」
俺の声に驚いたんか、きょとりと目を見開くお兄さん。でもすぐ微笑んで、俺の頭を撫でてくれた。
「元気やね!そうや小瀧くん、あっちの…真ん中に行こうや」
お兄さんの指差した方は、大人達の目の前。あんな所に行くなんて、めっちゃ恐いやん。
「い、ぃや…僕は端っこでいいです」
「なーに言うてんの、こんな可愛い子が」
ほっぺをぷにぷに触って、俺の顔を覗き込んでくる。
「アピールはしっかりせな」
「でも…こわい、です」
いくらお兄さんに言われても、あそこに行くのはなんだか恐い。
今までこんなにジロジロ見られた事もないから、あの視線が恐くて仕方がない。
そんな俺の肩に手を添えて、お兄さんは俺の目を見つめてきた。
「『絶対、大丈夫だよ』なにも恐いことなんてないから」
ふわ、と、心が落ち着く。さっきまで緊張してドクドク動いてた心臓も、ゆっくりとした動きに変わってきた。
「ね?大丈夫」
「……うん。大丈夫、みたい」
すごい、すごい!お兄さんの一言で、全部が上手くいきそうな気がしてきた!
「ねぇねぇお兄さん!お兄さんは魔法使いなん?」
「うーん……他の子達にはナイショやで?」
「…!!うん!」
ーーーーーーー
黒「いやー、懐かしいね!」
桃「俺、ホンマにAが魔法使いやと思ってたからな」
黒「え、ホンマに?」
桃「ホンマに。中学くらいまで信じてた」
黒「のんってば純粋……かわいい」
桃「うっさい!!」
黒「ふへへ!今でも俺は、のんだけの魔法使いやで」
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一華(プロフ) - つーじさん» コメントありがとうございます。生まれ年間違っています!気が付いてくださって、ありがとうございますm(_ _)m入力ミスでした… 今後ともよろしくお願いいたします。 (2018年5月18日 20時) (レス) id: 5bd947b7e6 (このIDを非表示/違反報告)
つーじ(プロフ) - こんにちは。いつも楽しく読ませていただいてます。クロくんの生まれ年なのですが、91年生まれならしげより年上だと思いますが…92年表記の間違いでしょうか? (2018年5月18日 17時) (レス) id: 28ca23d903 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいこ - いえいえ〜これからも頑張ってください! (2018年5月1日 21時) (レス) id: 85263566b6 (このIDを非表示/違反報告)
一華(プロフ) - ゆいこさん» 誤字ですね…教えていただきありがとうございますm(_ _)m修正いたしました。投稿した本人が気付いていなかったので、教えていただいて助かりました…本当にありがとうございます! (2018年5月1日 19時) (レス) id: 5bd947b7e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいこ - これぞ日常のとこの二人とも聞いてても〜という濱ちゃんのセリフってのんちゃんではないですか? (2018年5月1日 18時) (レス) id: 1cc38d0c8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:一華 | 作成日時:2016年8月30日 20時