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レッスンが終わって、みんなダラダラと帰り支度を始める人混みの中で、Aの腕をぎゅっと掴んだ。
「……なしたん、藤井。珍しい」
驚いた表情を見せるAの言う通り、俺からAに絡みに行ったことはほとんど無い。
望が俺を連れてAの所に来るぐらいで、自分で来たのなんてほぼ初めてじゃないか?
「んー、イケメンに呼び止められるのは嬉しいけど、ホンマどないしたん?」
ん?と覗き込んでくるAが大人っぽくて、なんだか悔しくて
「……Aは、なんで、」
整理できないまま、言葉がボロボロ溢れてくる
「なんで、そんなに何でも、一人でやってまうんや」
自分でも、何を言いたかったのかわからない。ぐしゃぐしゃになった気持ちが、口からそのままこぼれてきた。
「ぁー…休憩中の件?」
頭を掻きながら聞いてきたので、コクコクと首を振ってこたえる。
「いや、アレは俺もやりすぎたかなー?とは思ってるで?」
「でも、あんま反省してへんやろ」
「うわーい、ご名答。さすが藤井くん、良く見ていらっしゃる」
ふざけた態度でこちらを指さすが、それに笑ってやる余裕はない。早くこのぐちゃぐちゃした気持ちを整理したかった。
「待ってたら、少ないけどちゃんと仕事は貰える。無理に仕事取りに行って怒られたら、貰えるモンも貰えへんくなるやろ」
「……藤井は、俺が仕事干されへんか、心配してくれてるんやな」
ありがとぉ、と俺の頭をぽんぽん撫でるAに、顔が熱くなる。普段頭を撫でられることなんて無いから、恥ずかしい。
「まあアレや。せっかくチャンスがあるんやから、挑戦せんとアカンやろ」
「俺かて、指咥えて見てるだけの子供とちゃうんやって話やね」
ひひ、と笑うAがすごく大人に見えて、1つ年上のコイツは俺よりもっといろんなこと考えて挑戦して挫折してもめげずに来たんだろうと思うと、正直ちょっと悔しかったから
「いっっってえ!!?」
ひとまずグーで腹を殴っといた。
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黒「流星ってツンデレひどいよな」
青「なんやねん突然」
黒「なんかこう…さっきまで良い雰囲気やったのに、急に冷静になって恥ずかしくなるとか」
青「…具体的すぎひん?」
黒「アレや、流星が初めて俺に話しかけてくれた日や」
青「なっ!?」
黒「あんときの流星かわいかったな〜俺に頭撫でられて恥ずかしそうにしてたり」
青「忘れろ!」
黒「その後のグーパンはマジで痛かった…」
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一華(プロフ) - つーじさん» コメントありがとうございます。生まれ年間違っています!気が付いてくださって、ありがとうございますm(_ _)m入力ミスでした… 今後ともよろしくお願いいたします。 (2018年5月18日 20時) (レス) id: 5bd947b7e6 (このIDを非表示/違反報告)
つーじ(プロフ) - こんにちは。いつも楽しく読ませていただいてます。クロくんの生まれ年なのですが、91年生まれならしげより年上だと思いますが…92年表記の間違いでしょうか? (2018年5月18日 17時) (レス) id: 28ca23d903 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいこ - いえいえ〜これからも頑張ってください! (2018年5月1日 21時) (レス) id: 85263566b6 (このIDを非表示/違反報告)
一華(プロフ) - ゆいこさん» 誤字ですね…教えていただきありがとうございますm(_ _)m修正いたしました。投稿した本人が気付いていなかったので、教えていただいて助かりました…本当にありがとうございます! (2018年5月1日 19時) (レス) id: 5bd947b7e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいこ - これぞ日常のとこの二人とも聞いてても〜という濱ちゃんのセリフってのんちゃんではないですか? (2018年5月1日 18時) (レス) id: 1cc38d0c8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:一華 | 作成日時:2016年8月30日 20時