白銀少女【ワンピース】 (ページ31)

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＂赤髪＂ページ31

『……うわ………

あの海兵死んだわ』

あの赤犬がそんな言葉で揺り動かされるわけがない

案の定、マグマの拳が海兵に振り下ろされる

「「！！？」」

「ありゃあ……！！」

『何でここに……！！』

見覚えのある赤い髪の人が赤犬のマグマを止めた

「………よくやった…若い海兵

お前が命を懸けて生み出した＂勇気ある数秒＂は…

良くか悪くか

たった今世界の運命を(・・・・・・)大きく変えた！！」

「急げ急いで中へ！！」

シロクマちゃん達が麦わらを中へ運びだす

『う………！！眩し……！！』

目を細めて見ると、黄猿が攻撃を仕掛けてこようとする

だけど、それは赤髪の仲間によって止められる

「おいハクギン屋！！

中に入るなら、さっさと入れ！！！

出航するぞ！！」

『え…！ちょっと待って！

………兄ぃ！！』

「世話になろうか

おれも顔がバレたからな

今更海軍とは戦えない」

そう言って兄ぃは船内に入った

わたしも慌てて追いかける

「出航！！」

走り出した潜水艦の開きっぱなしになったドアから覗くとあの＂赤髪＂の海賊旗が見えた

『ほんとに＂赤髪のシャンクス＂なんだ…！』

驚いた

＂四皇＂の誰かと小競り合いをしていたって言うのを聞いたけど…

わざわざ、戦争を止めに来たのか？

「………」

『……？兄ぃ？』

「キャプテン！＂四皇＂珍しいけど早く扉閉めて！！」

「ああ…待て何か飛んでくる！」

『ん？麦わら帽子？』

トラファルガーが受け取る

でも、何で帽子？？

そう思いながら中の部屋に入ると

血だらけの麦わらとジンベエが横たわっていた

二人とも血液が物凄い量で床に滴り落ちている

『(助かる見込み、あるのかな……)

きゃっ！！』

ガクンと船体が傾いた

窓の外を見ると海が凍っているように見えた

「うわ危ねェ！！」

「凍るとこだった…」

「青キジの能力か…」

兄ぃがボソッと呟く

ドドドドドドドドォ！！

『今度は何！？』

次は光の玉が凍った海を突き抜けて、襲いかかってきた

「当たる～～！！全速力だ！！！」

「海底へ！！！」