白銀少女【ワンピース】 (ページ30)

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＂D＂の正体ページ30

『＂北風(ノース・ウィンド)＂』

「うわぁ！！何だいきなり強風が！！」

強風でくまの攻撃を押し返したのはよかったものの
結局、盛大に風が吹いちゃって

わたしがやった事がバレてしまった

「あ、あれは＂ハクギン＂！！

次から次へと海賊が！！」

スタン！！

「ええ！！？サラちゃん！！何でここに！！」

『久しぶりシロクマちゃん！！』

さすがにあの戦場にはいられないのでトラファルガーの船にお邪魔する

「「「えええええ！！？」」」

『え？』

なぜだろう物凄くビックリしたような声があちらこちらから

なんと、海軍も海賊もみんなビックリしてる

その目線につられるように向くと、それはすぐ近くにいた

『え、あ、兄ぃ～～！！』

フード取れてるぅ～～！！

はっ！まさか、わたしのせい！？

「サ～ラぁ～～…もうちょっと慎重にやって欲しかったなぁ～……」

『ご…ごめん……』

「どこかで聞いた事ある声だとは思ったが…

まさか生きていたとはねェ～～＂銀狼＂ォ～…」

う！やっぱ、バレてる！

「ははは…いーや？

そろそろ頃合いだとは思っていたさ

……また、おれが世に出てくるにはな」

「じゃあ、その前にここで全員仕留めなきゃねェ～～……

＂麦わらのルフィ＂～

＂死の外科医＂ロー～～…

＂エバンズ兄妹＂～～！」

黄猿が軍艦のマストの上から攻撃を仕掛けてきた

眩しくて目ェ開けてらんない！

「くそ…」

トラファルガーが小さく言った

「そこまでだァア～～！！！」

割れるような大声が戦場に響く

「「！！？」」

『え…』

「海兵……？」

あの海兵……

赤犬の前に両手を広げて、立っている

「海軍大将」に向かって、歯向かうなんて…

「もうやめましょうよ！！！

もうこれ以上戦うの！！！やめましょうよ！！！

命がも"ったいだいっ！！！」

ぼろぼろと泣きながら叫び出す

……途中で噛んでたけど

「目的はもう果たしてるのに…！！

戦意のない海賊を追いかけ…！！

止められる戦いに欲をかいて……！！

命手当すれば助かる兵士を見捨てて…！！

その上にまだ犠牲者を増やすなんて

今から倒れていく兵士達は………！！

まるで！！！

バカじゃないですか！！？」