君の色をもっと。

空色 <そらいろ> ページ2

ーーー東京に来て、3回目の春。



『もしかして、』





今まで名前しか知らなかったお隣さん。

伊沢という人が住んでるのは知ってた。


２年住んでて未だ会ったことなかったけど、


私たちって……








「「隣っ！？！？！？」」




私のお隣さんは東大王でした。



ーーーーーーーーー
Your side>＞

「はいどーも！QuizKnock編集長の伊沢拓司です！！！！」

「ふくらでーす！」

「ライターの川上です」

「こうちゃんでーす！」



会場からは、溢れんばかりの歓声が聞こえる。



『うぅ……。頭割れそう…………。』
朝から少し体調の悪い私には、ちょっと辛い音量だ。


「皆さん今日はQuizKnockのために、ここまで足をお運び頂きありがとうございます！」

今日は私の大学の学祭だ。
うちの大学はすごく学祭に力を入れていて、毎年大盛り上がりするんだけど、特に今年は盛り上がってる気がする。理由は、

司会「はい！ということで！今回の学祭ではQuizKnockの皆さんをお呼びしました！！！！
改めまして、今日はよろしくお願いします！」

そう。ゲストとして、あの人気YouTuberのQuizKnockが来ているのだ。



『あぁ、QuizKnockが生で見れるなんて！！夢みたいっっっっうっ、頭が……』
？？「A、興奮し過ぎ！」


この子は友達の莉亜。


莉亜「もう、ちょっとは安静にしてなさいよ。体調悪いんでしょ？ほら、水」
『ありがとぅ〜』


私達は学祭の実行委員。
QuizKnockがあがっている舞台の袖で、音響や一部照明を管理する係だ。



莉亜「まあ、好きな人達がこんなに近くにいたら興奮しちゃうのも無理ないけどね」



QuizKnock。私の大好きなYouTuberたち。


『来てよかったよぉ………皆さん横顔かっこいい……』

みんな大好きだけど、特に伊沢さんが推し。


いつも画面の中でしか見れない舞台で喋っている皆さんを見てると、頭は痛くても、テンションは上がってしまう。
今日は、あのQuizKnockが学祭のゲストに来ると決まってからずっとずっと楽しみにしてた日だ。
体調不良なんかで休んでたまるか！！！

それにまあ一応仕事もあるし……。()



莉亜「あ、A、次の曲って「「「「「キャーーーーーー！！！！！」」」」」
莉亜の声がかき消された。

お客さんたちの声量凄まじすぎる、、！！
莉亜と会話できないよー！！

こんなに歓声が上がるなんて、QuizKnockって、本当に人気なんだなぁ


これを雲の上の存在って言うのか。

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