伝えられない。

JUNGKOOK side ページ32

JUNGKOOK side


窓際でずっとAのことを考えていた

もうすっかり冬だから風が冷たい…


誰かが歩いてくる



A…？

じっと俺を見ている

いつもギリギリに来てるのに今日は早いんだ


JK「何？そんなに俺のこと見て」


「あ、いや…その…

…ジョングクって変わったの？

それとも…

昔に戻ったの？」

何かと思ったらそのことか。

中学のころ普通に女子と話してただけなのに、『グクは女遊びすごい』とか『ヤられて終わり』そんな噂が学校で回った

だから高校では女子と深入りしないと決めた

けどAに出会って、好きになって、本当の自分に戻ろうと思った

そんなことは言えないから、簡単に

JK「あ、そういうことね笑

…戻ったんだよ」


「そっか」

この雰囲気を変えたくて

JK「Aにしては早い登校だよね？どうしたの？」

「宿題…終わらなかった…」

なんだよ、ふてくされながら
可愛いこと言うなよ

JK「ほら、じゃあやらないと！」

そう言ってAを席に座らせ、前に座った

ミスった…すごく距離が近い…

JK「これはこうやって解くんだよ」

とりあえず普通の顔をして、数学を教えていく

A聞いてんのか？

意地悪したくなって

JK「…俺に見惚れすぎ笑」
そう言ったら

「バカ！見惚れてるわけないでしょ！」

JK「そうだよな笑

お前には

ジミンがいるんだもんな」

自分でそう言って悲しくなった



今この2人きりの時間が
止まればいいのに

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