#17.5 ページ19
.
「笠原桃奈ちゃん!加藤心ちゃん!」
桃奈「あーっっと、YUMEKIくんの子だ」
「それはちょっと誤解を生むというかユメくんに産んでもらった覚えはないんですけれども……ってそんなことはよくてですね、」
「あの!お願いがあって参りました!!!」
全練習生のレベル分け評価が終了し、各自解散。インタビューを受けている子がいたり、SNSにアップするための写真を撮ってもらっている子がいたり、と、至る所で賑やかな声があがっていた。
私はというと、インタビューも写真撮影もそっちのけで目的の人物たちを探すことに必死になっていた。そう。あの大きな大きなリボンをつけてもらうまで、私の戦いは終わらないのである。
たくさんの練習生の間をすり抜けながら、可愛らしい衣装に身を包んだピンクと水色のリボンを探す。
「お、発見!」
_______
「あの、私をプリキュアにしていただけませんか!」
桃奈「うん?」
勇気を振り絞って声をかけたはいいものの、目の前の2人はニコニコと可愛らしい笑顔を浮かべたまま首を傾げてしまった。
心「あ、もしかしてあのプリキュアの子じゃない?」
桃奈「あぁ!」
どうやら認知はされているらしい。
私の名前は一度も出てきてはいないが。
「自己紹介が遅れました、AAです!お2人のことはずっと前から存じ上げております!大好きです!」
心「ありがとう」
「それで、あの、お2人がステージに出てきてからずっとその頭についてる大きいリボンから目が離せなくって、あの、つまりですね。私もその可愛いリボン付けたいなぁ〜なんて思ったり、えへへ……。」
先程までの勢いは何処へやら。ごにょごにょと独り言のように失礼をぶちかます。
それでも私の言いたいことは伝わったのか、2人は顔を合わせてにんまりと笑った。
桃奈「つまり、この大きいリボンをつけてプリキュアのようになりたいと!」
「つまりつまり!そういうことです!」
桃奈「このリボンをご所望かね?」
「とってもとっても!」
桃奈「よかろう」
心「Aちゃんおいで、つけてあげる」
心優しい女神たちの提案に目を輝かせて、大きく頷いた。
.
847人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ココロ(プロフ) - いつも楽しく見てます!私は田中優希ちゃん北里理桜ちゃん推しなのでこの2人との絡みも書いてくれると嬉しいです💖 (4月5日 9時) (レス) @page23 id: ce977f6184 (このIDを非表示/違反報告)
レナナミル♪(プロフ) - いつも楽しく拝見させていただいてます!私は石井蘭ちゃんと飯田栞月ちゃん推しなので夢主ちゃんと絡ませて欲しいです!!!よろしくお願いします (3月20日 15時) (レス) @page23 id: 147b0d638a (このIDを非表示/違反報告)
みに(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます!私のワンピクは石井蘭ちゃんなので主人公ちゃんとの絡みがあったら嬉しいです!これからの更新も心待ちにしてます>_<♡ (3月5日 18時) (レス) id: cd7c74c237 (このIDを非表示/違反報告)
おにぎり(プロフ) - 日プマンネ最高です!!♯1から可愛くて周りにおにぎり飛んでるの可愛すぎます♡ これからも楽しみにしてます! (2月26日 12時) (レス) id: f12a74fee1 (このIDを非表示/違反報告)
さー(プロフ) - いつも更新ありがとうございます!ニヤニヤしながら読んじゃったり、何回も読み直したりと、もうハマっちゃってます笑お話楽しみにしています! (2月15日 22時) (レス) @page23 id: 1f3051808d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ちゃむ | 作成日時:2024年1月24日 3時