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【概要】
*生い立ちと魔法青年になった理由*
ゆうひは代々、不思議と人を惹きつける力を持った一族に生まれた。狂信者もいて、もはや一種の宗教のようなものになっている。ちなみにこの力は魔法青年や魔獣などとは関係なく、遺伝による容姿や声によるものと思われる。しかし、直系の家系に生まれたはずのゆうひには美しい容姿も声も何もかもが受け継がれなかった。それどころか存在感が薄い、印象に残らないとよく言われる始末。ゆうひの存在は徐々に一族の中から消えてゆく。ついには育児放棄され、両親の狂信者である家政婦に身の回りの家事はやってもらっていた。
そしてある日、親戚同士の集まり(ゆうひは忘れられていて出席していない)を覗くと、美しい両親の良いところを全部受け継いだような、神様に愛された従兄を見つける。両親を見ていて、美しさへの免疫があるはずのゆうひでさえも見惚れてしまうほど美しいその従兄の名前は「御代(みしろ)ひなた」。
ゆうひは、自分が受け継ぐはずだった全てを奪っていった御代ひなたを強烈に妬んだ。
ゆうひの胸中はひなたの容姿への羨望で埋め尽くされた。ひなたよりも美しい容姿が欲しい。その思いはずっとゆうひに付き纏った。そんなとき、ヒュアキントスに「私なら美しい容姿を与えられる」と誑かされて魔法青年に。魔法青年になったゆうひの姿は美しく、ゆうひは魔法青年であることに執着し始める。
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作者名:緋夏@ひなつ | 作成日時:2021年4月9日 1時