amo (ページ1)

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梅雨も明けいよいよ本格的な夏を迎える頃相方は晴れて入学当初から気になっていた
彼を射止めることができたと朝興奮気味に聞いた。

男子校という事もあって
物珍しくもないので周りから騒がれる事はない。

現に教室でいちゃつくこのバカップルが
騒々しい教室では空気と化すのだから。

いいなあ。
羨ましい、昨日までは俺がいた場所なのに。

ボーッと見てると照と視線が絡む。
と同時にあべちゃんに何か伝えて
軽い足取りでやってくる。

「ふっか、今日阿部と帰るわ」

元相方、もとい俺の好きな人は
恥ずかしそうに顔をゆがめて笑う。

「...ん、りょーかい」

いつもの強面な顔とはいっぺんした顔に
こちらもつい口元が緩む。

「じゃ、また阿部と3人で遊ぼうな」

それだけ言うと彼は愛しの恋人のもとへ帰っていく。

あー、幸せそうで。