Episode54 ページ8
SH「A！相手頼んでもいいか？」
次に声を掛けてくれたのはショヌ。
ショヌは台本の暗記に苦戦しているようで表情の動きも少し硬かった。
「ショヌ、相変わらずロボットみたいねㅋㅋ」
SH「表情管理って難しいな...俳優は俺には向いてないかもなㅎㅎㅎ」
「そんなことないよ！じゃあショヌ！この台本で自分が似てる状況にあった時はない？」
SH「んー...ないな...」
「ないか...んー、どうしよう」
床に手をついて台本を眺めていたらふとショヌに腕を引かれた。
「え、え？どうしたの？」
SH「これ....」
ショヌが驚いていたのは手首に付いた青あざだった。
これはあの女の人に暴力を振るわれた時に踏まれた場所で薄くなって来ていたから放っておいていたはず。
今改めて見るとあざは青々としていて痛々しかった。
SH「どうしたんだ？これ」
ショヌはすごく心配そうに痣と私を見た。
「階段で転んじゃったのよ。心配かけてごめん」
SH「本当か？最近様子がおかしかったぞ？」
「そう？よく言われる。なんでかな？特になんでもないんだけどな」
SH「...なぁ、"俺に出来ることはないか"？」
いきなりセリフを言い出したショヌに合わせて慌ててセリフをねじり出す。
「友達でいてくれるだけで十分だよ。私、ショヌが頑張ってるの知ってるもの」
SH「そうか...なぁ、俺がお前のこと好きだって言ったらどうする？」
「...なんでそんなふうに聞くの？ショヌらしくない...！」
SH「そう...だよな。なぁ、俺お前が好きだよ。友達よりも側にいたい。守りたい。俺と一緒にいてくれないか？」
「...ずっと待ってた。ぎこちなくても出会った時からずっと、私の中でショヌは友達じゃなかったよ」
SH「気付くのが遅くなってごめん。でもまだ時間はたくさんあるから」
ショヌは私の頭をゆるりと撫でた。
少し荒々しい手つきで、不慣れな様に。
SH「台本の意味がわかったよ。ありがとうな」
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ﾓﾓ(プロフ) - ファニさん» レスが遅くなってしまい申し訳無いです...コメントありがとうございます！ (2018年7月17日 21時) (
レス) id: 17d85d804c (このIDを非表示/違反報告)
ファニ(プロフ) - 読ませていただいてます。 頑張ってください^^ (2018年5月26日 20時) (レス) id: 787a0420f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾓﾓ | 作成日時：2018年3月16日 15時
