Seven Lens 2 【BTS】 (ページ10)

今日:17 hit、昨日:0 hit、合計:120,295 hit

56 ページ10

案内された部屋は当たり前だけど和室だった

家は普通のマンションだったから和室なんてそんなに慣れ親しんでた訳ではないけど、やっぱり懐かしい気持ちになる

さっきまで落ち込んでたように見えたテヒョンさんも子供みたいにあちこちを見て回ってる

TH「畳生で初めて見た～！
しかも浴衣もあるよ！後でお風呂上がったら着ようね！あっ、お風呂は…
うわ、すご！見て！これ、ろ、ろ～、何だっけ？」

『露天風呂、ですよ』

この旅館は思ってたよりもずっと日本らしかった

浴衣はまだ分かるが日本の旅館にも露天風呂があるところとないところがある

『こんな良いところが韓国にもあったんですね
知ってたらもっとずっと前から来てたのに……』

TH「…でも今日たまたま来れたから良かったじゃん！
それにこれからもまた来ればいいよ！今度は皆で何処か行きたいね～」

口を四角くして笑ったテヒョンさんは再び部屋の中を物色し始めた

『……あっ！電話！』

TH「え？」

『テヒョンさん、もしかして携帯の電源切ってます？』

TH「え、うん
ヌナとの時間邪魔されたくなかったから」

『どんな理由ですか…
とにかく電源入れて、誰でもいいのでメンバーに連絡して下さい
私もミナムオンニにしますので』

TH「えっ、あ、ああ、分かった」

携帯を開くと私の携帯にも何件か電話が来ていた
ほぼジョングクさんのだった

『ジョングクさん…きっと心配してるよね……』

TH「げっ！何この数……」

おそらくテヒョンさんの携帯には私よりも多く連絡が入ってるだろう

ミナムオンニの文字を押すとオンニはワンコールで電話に出た

MN「もしもし？A！あんたよくやったじゃない！」

『へ？』

MN「やーね！今日テヒョンとデートしてきたんでしょ？テヒョンから聞いたわよ？」

そういえばテヒョンさん、オンニに話したとかなんか言ってたような…

『あの、実はそれで雪で帰れなくなってしまって……』

MN「キャーー！！素敵素敵！良いわね！そのままくっついちゃえば良いのよ！」

『何言ってるんですか！良くないですしくっつきもしません！』

MN「はいはい、照れなくて良いのよ
あ、メンバー達には私からも説明しとわ」

『お願いします……一応テヒョンさんにも今電話してもらってるので』

MN「ふふっ、帰ってきたら色々教えてね」

オンニがそう言うと通話が切れた

相変わらずだなこの人は……